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依存性人格障害の特徴

2024年12月31日 この記事を書いた人:心理カウンセリング浦《浦光一》 0件のコメント
人格障害
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依存性人格障害の特徴と他のパーソナリティ障害との違い

はじめに

「誰かに背中を押してもらわないと、自分では一歩踏み出せない気がする……」と感じることはありませんか? 気づけばいつも「相手の顔色をうかがってしまう」「つい決断を委ねてしまう」といった行動を繰り返していると、自分が本当にやりたいことさえわからなくなることもあります。実は、その「どうしても自分で決められない」という不安や「捨てられるのが怖い」という思いの裏には、「依存性人格障害」という心の仕組みが影響している可能性があります。今回は、そんな“人に頼ってしまう自分”に向き合う上で知っておきたい依存性人格障害の特徴を、わかりやすく解説していきます。

愛知県名古屋市の心理カウンセラー 浦光一

【この記事の目的】

この記事では、各種「人格障害(パーソナリティ障害)」の特徴や背景をわかりやすく解説することを目的としています。パーソナリティ障害の基本的な知識を身につけることで、周囲にいる人やご自身の心理状態をより深く理解し、適切なサポートやセルフケアにつなげられるよう支援します。心理学の基礎知識がなくても読み進められるように、専門用語をなるべくかみ砕いて説明しているのもポイントです。

 

【対象読者】

  1. 心理学初心者の方
    「人格障害(パーソナリティ障害)」という言葉は耳にしたことがあるものの、実際の特徴や対処法について詳しく知らない方を想定しています。
  2. 本人や家族、身近な方の理解を深めたい方
    「もしかして自分や家族が当てはまるのでは?」と感じている方が、必要な知識と視点を得るための入り口として活用いただけます。
  3. 医療・福祉・教育現場の支援者や専門家を目指す方
    カウンセラーやソーシャルワーカー、教員など、人とのかかわりが多い職種を志す方や、すでに携わっている方にとっても、基礎的な理解を深めるための参考資料となります。

専門書を読む前の第一歩として、あるいは臨床や支援現場での具体的な対応策を学ぶ前段階として、多くの方に役立つよう心がけてまとめています。

依存性人格障害の概要

依存性人格障害(依存性パーソナリティ障害、英語名: Dependent Personality Disorder)は、自分一人で物事を決めたり行動したりする自信が持てず、常に他者の助言や指示に頼りたくなる傾向が強いパーソナリティ障害です。「見捨てられるのではないか」「相手に嫌われるのではないか」という不安が大きく、相手の期待に応えようと必死になるあまり、自分の意見や欲求を抑え込んでしまうケースも少なくありません。ここでは、主な特徴や背景、他のパーソナリティ障害との違い、治療・支援のポイントについて分かりやすく解説します。

 

依存性人格障害の主な特徴

  1. 意思決定の困難さ・他者への過度な依存
    「自分だけの判断では不安」「失敗が怖い」といった気持ちから、自分の意志で決断を下すことを避けようとします。些細なことでも「どう思う?」「これでいい?」と周囲に確認し、他人の意見を最優先にしたがる傾向があります。

  2. 見捨てられ不安・強い従属的行動
    相手に見捨てられることへの恐れから、相手の意向に合わせようと過度な努力をします。理不尽な要求や言動にも「我慢しなければ関係が壊れてしまうかもしれない」と考え、無理をしてでも従おうとする場合があります。

  3. 自分の意見や気持ちを主張しづらい
    自己主張をすることで相手の機嫌を損ねたり、関係が悪化するリスクを過度に恐れます。結果として自分の要求を伝えられず、長期的にはストレスや不満が蓄積しやすい状況に陥ることがあります。

  4. 一人での行動や責任が苦手
    誰かと一緒でなければ行動に移せない、責任を問われる立場を避けるなど、一人で行動する不安から常に他者に同行を求めることがあります。仕事や家事などの場面でも「誰かがいてくれないと心細い」と感じやすいのが特徴です。

  5. 過剰な優しさや献身を見せる場合も
    相手の望む通りに振る舞うことで「この人には必要とされている」と安心を得ようとすることがあります。周囲から見ると「とても優しい人」「献身的」と映る場合もありますが、本人のなかでは「嫌われたら困る」「見捨てられたくない」という不安が強く働いていることが少なくありません。

 

背景・原因

依存性人格障害は、遺伝や生物学的要因に加え、幼少期の養育環境や家族との関係の中で形成されると考えられています。たとえば、

  • 過度に保護的・支配的な親との関係
    自分の意思よりも親や周囲の意向が常に優先される環境では、子ども自身が「自分で決めていい」「自分が選択できる」という経験をあまり積めずに育ちやすいと指摘されています。

  • 厳しすぎる叱責や拒否を経験した場合
    幼少期に、「自分一人でやろうとしたこと」を否定され続けたり、大きな失敗のたびに強く批判されると、「自分で決めると失敗するかもしれない」と思い込み、自然と他者に頼る姿勢を身につけていくケースがあります。

 

他のパーソナリティ障害との違い

  1. 回避性人格障害との違い
    回避性人格障害の方も対人場面を避けがちですが、その主な理由は「批判や拒絶への恐れ」が強いことにあります。一方、依存性人格障害では「人と一緒にいないと不安」「相手がいないと決断できない」という“依存”が中心で、周囲の顔色を窺い続ける傾向がいっそう強いのが特徴です。

  2. 境界性人格障害との違い
    境界性人格障害は感情の変動や見捨てられ不安が大きく、しばしば衝動的な行動や自傷行為が見られます。一方、依存性人格障害では、「相手を強く引き留める衝動的な行動」というよりは、「自分を犠牲にしてでも相手に合わせる」という静かな従属性が目立ちます。

  3. 強迫性人格障害との違い
    強迫性人格障害は、過度な完璧主義や秩序へのこだわりが強く、自分のやり方を押し通そうとする場合が多いです。依存性人格障害の場合は、自分で判断することを避けるために相手のやり方に合わせてしまうため、行動の中心には「自分のこだわり」ではなく「相手に見捨てられない安心感」があります。

 

治療・支援のポイント

  1. 自己肯定感を高める支援
    「自分は何かをやれる」「自分の意思を表現しても問題ない」という感覚を少しずつ育てることが大切です。認知行動療法(CBT)などでは、「自分で決断しても大丈夫だった」という成功体験を積む練習を行いながら、過剰な不安や否定的な思考を修正していきます。

  2. アサーション・トレーニング
    自分の意見や気持ちを適切に主張する技術を学ぶことで、相手との関係を維持しながら自分の意思を伝えられるようになります。相手に合わせるだけでなく、対等にやり取りできる手段を身につけることが重要です。

  3. 家族やパートナーの理解と協力
    周囲の人が「頼られるから安心」と助けすぎると、依存のパターンが固定化してしまう場合があります。一方で、急に突き放すと不安が増大するリスクもあるため、専門家と連携しながら、少しずつ自立を促すアプローチが求められます。

  4. 段階的な目標設定
    いきなり大きな決断を迫られると強い不安を感じやすいため、小さな目標から練習することが効果的です。たとえば、「昼食を何にするか自分で決めてみる」「友人との予定を自分の希望を交えて提案してみる」など、日常生活の中で少しずつ“自分で選び、行動する”回数を増やしていくと、自信や達成感を蓄積できます。

  5. 心理療法(精神分析的アプローチなど)
    幼少期からの経験や親との関係を振り返り、自分がなぜ「見捨てられ不安」「自分で決められない不安」を抱えるようになったのかを理解していくプロセスもあります。過去の対人関係のパターンを再検討し、より自立した自己イメージを形成していくことで、依存的な行動から一歩ずつ抜け出す土台を作ります。

 

接し方のポイント

  • 相手の決断を常に代わりにしない
    何でもかんでも「どうする?」と聞かれて応じてしまうと、依存のパターンが強化されます。簡単なことであれば「まず自分で決めてみて」と促し、小さな成功体験へとつなげるのが大切です。

  • 批判よりも肯定・承認を中心に
    「また自分で決められないの?」と批判されると、不安や罪悪感が増してさらに依存が深まることがあります。むしろ、「自分で決めようと頑張ったね」といった肯定的な声かけを意識し、小さな変化を一緒に喜ぶことが重要です。

  • 余裕を持って待つ姿勢
    依存性人格障害の方が自分の意思を伝えるまでには時間がかかる場合があります。焦らず待ち、ゆっくりと意見を整理できるようにサポートすると、本人の自立心を育てることにつながります。

 

まとめ

依存性人格障害は、自分一人で判断し行動することへの大きな不安と、人から離れられることへの強い恐れが特徴的です。幼少期の体験や家族環境など複数の要因が絡み合い、本人も「どうしてこんなに不安になるのか分からない」と感じることが少なくありません。しかし、認知行動療法をはじめとした心理療法やアサーション・トレーニングなどを通じて、少しずつ自分の意見を表明し、意思決定を行う力を育てていくことは可能です。周囲の理解と適切なサポートを得ながら、段階的に自立を目指す道のりを歩むことで、より自分らしく生きられる選択肢が広がります。

参考文献

パーソナリティ障害や関連分野の理解に役立つ代表的な参考文献および関連サイト(URL)を紹介します。学習や調査の際にご参照ください。

  • アメリカ精神医学会 (編) (2014).
    DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル (高橋 三郎・大曽根 彰・染矢 俊幸 監訳). 東京: 医学書院.

    • パーソナリティ障害を含む、各種精神疾患の診断基準が詳しく記載されています。
  • 厚生労働省 (監修) (2017).
    『こころの健康~心の健康問題と対策~』

    • 日本の精神保健医療や心理支援に関する行政的な情報がまとめられています。
  • 日本精神神経学会 (監修).
    ICD-10およびICD-11 精神および行動の障害の診断ガイドライン(翻訳版)

    • 世界保健機関(WHO)の国際疾病分類に基づき、精神障害や行動障害の診断や分類が整理されています。
  • 若林 明雄 (編) (2009).
    『パーソナリティ障害の理解と援助』 東京: 医学書院.

    • 各パーソナリティ障害の理論的背景や治療・援助アプローチが解説されています。
  • Beck, A. T., Davis, D. D., & Freeman, A. (eds.) (2015).
    Cognitive Therapy of Personality Disorders (2nd ed.). The Guilford Press.

    • パーソナリティ障害の認知行動療法的アプローチを解説した英語文献です。専門的な内容ですが、各障害の認知的特徴や治療モデルの基礎が学べます。

参考URL

  • アメリカ精神医学会 (American Psychiatric Association)
    DSM-5(英語版)に関する情報

    • DSM-5の概要やアップデート情報を入手できます。
  • 世界保健機関 (WHO)
    ICD-11公式サイト(英語)

    • 国際疾病分類 (ICD-11) に関する詳細を確認できます。
  • 厚生労働省
    こころの健康情報ページ

    • 日本国内の精神保健関連施策やこころの健康に関する基礎情報を閲覧できます。
  • 日本精神神経学会
    公式サイト

    • 日本の精神医学やメンタルヘルスの最新情報、学会発表などが掲載されています。
  • Mayo Clinic(メイヨークリニック)
    Personality disorders (英語)

    • パーソナリティ障害を含む各種疾患の症状や原因、治療法を分かりやすく解説しています。

 

上記文献やサイトでは、パーソナリティ障害の概要や分類、治療アプローチに関する基本情報だけでなく、各障害の背景や具体的な事例についても扱われています。より専門的な学習や臨床実践に活かしたい方は、各マニュアルや研究書の原著や関連論文に当たることをおすすめします。

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愛知県名古屋市の心理カウンセラー:浦光一
この記事を書いた人:心理カウンセリング浦《浦光一》

心理士/心理カウンセラー/ユング心理学研究/統合失調症研究/夢分析研究 /

【実績・資格学会等】

◆慶應義塾大学
◆上級心理カウンセラー資格取得
◆メンタル心理カウンセラー資格取得
◆財団法人日本能力開発推進協会
◆日本ユング心理学研究所会員
◆日本カウンセリング学会会員
◆日本応用心理学研究所ゼミナール会員
◆中部カウンセラースクールジャスティス総合教育センター修了

【ご挨拶】

愛知県名古屋市中川区の古民家にカウンセリングルームを作りました。

心理カウンセリングのセラピーを通して、心の援助を約40年続けてまいりました。

こころの悩み、心のケアが必要な方は、心理カウンセリング浦にお越しください。

あなたと一緒に心の問題に取り組みます。

一人で抱え込まないで。

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営業時間:月曜日〜土曜日 10:00〜18:00

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