痛みということについて

当たり前のことですが、よく解ってきたのは、痛みは自分もちということです。
私は腰の手術をして腰椎にチタンが腰に入っています。
それから2年後になりますが、又もや腰の痛みに苦しんでいます。
しかし、その痛みを周囲の人に訴えようが、ドクターに訴えようが、その痛みの程度やひどさは伝わらないのです。
自分でも痛みのひどさは計れません。
痛みは数字では表せないのです。
ドクターは客観的に、異常がなければ痛み止めを処方します。
周囲の人にとっては、痛みの訴えがうるさいと思うでしょう。
痛みがひどいと、その話題ばかりになって、訴えが多くなり、迷惑をかける次第です。
当人の私は、痛みを解ってもらいたくて、つい口に出して言ってしまうのですが、人はひとの痛みを知ることが出来ないのです。
カウンセリングの場合で考えてみると心理療法やカウンセリングでも、ひとの心の傷の痛みを本当には知ることは出来ません。
本人もちです。
しかし、カウンセラーである私は、その心の痛みを少しでも緩和してあげられたらと思い、カウンセリングに臨むのですが、どれだけ解ってあげられているのかは疑問です。
解ろうと思って努力し続けるしかないのだと覚悟していますが、その行き先はどうなるの。という見通しも持っていないと、カウンセリングは出来ません。
また、その見通しは変化していくものです。
ですから、長い月日と時間が必要になります。
相談にみえる方にこういう事を話すわけです。
最近は認知療法とか短期療法などもあり期間が短くて済むという点では良いのですが、長い目で見れば、その人(当事者のかた)の問題の解決方法の取得まではいかれないようです。
物事は相対的です。
その変化と受容が当事者が問題に気付く点です。
それが(点と面の)面となります。
また、相対的になることで、変化と受容が起こるわけです。
弁証法的な段階を1歩1歩進むことによって、新たな地平が見えてくるのだと思います。
心の痛みは共に共感していきます。
如何でしょうか。
著者 心理カウンセラー

心理士/ユング心理学者/心理カウンセラー/統合失調症研究/夢分析研究 /
◆日本ユング心理学研究所会員
◆日本カウンセリング学会会員
◆日本応用心理学研究所ゼミナール会員
◆中部カウンセラースクールジャスティス総合教育センター修了
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