パートナー(夫婦、恋人)が人格障害…専門家に相談するときのコツとヒント
人格障害のパートナー(夫婦、恋人)との人間関係のトラブルや悩みを専門家に相談するときのコツとヒント
パートナーが人格障害(パーソナリティ障害)かもしれない――そう気づいたり、疑ったりしたとき、多くの人がまず戸惑うのは「いったい誰に相談すればいいのか」「何をどう話せばいいのか」という部分ではないでしょうか。友人や家族に話しても「それは相手がおかしいよ」と言われるだけで具体的な解決策が見えなかったり、「こんな複雑な事情を打ち明けても理解してもらえるのだろうか」と不安になる方も多いはずです。とくに、日本では心の問題やパートナーとのトラブルを第三者に相談することに抵抗を感じる文化的背景もあり、「これくらい自分でなんとかしなくちゃ」と抱え込んでしまうケースが少なくありません。
しかし、パーソナリティ障害は専門的な知識と長期的なサポートが必要になることが多く、一人で解決できる範囲を超えた問題を含んでいる可能性があります。ここでは「専門家に相談するときのヒント」として、どのようなタイミングで相談を考えればいいのか、どのような専門家が存在するのか、そして相談時に気をつけたいポイントなどを具体的な例を交えてお伝えします。パートナー(夫婦、恋人)との人間関係のトラブルや問題を抱えて苦しんでいる方が安心して暮らせる日常を取り戻すきっかけになれば幸いです。
愛知県名古屋市の心理カウンセラー 浦光一
1. 相談を検討すべきサイン:一人で抱え込まないために
「これくらい自分で対処できる」と思っていたけれど…
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
パートナー(夫婦、恋人)が人格障害かもしれないと感じても、多くの方は最初、「自分がもっと頑張れば乗り越えられるのではないか」と考えます。特に、境界性パーソナリティ障害のパートナーを持つ人の中には「自分が受け止めてあげればパートナーは落ち着くだろう」と献身的に尽くす方が多いです。けれども、相手の感情の波はあまりにも激しく、どれだけ努力しても「見捨てられる恐怖」や「常に満たされない不安」を改善しきれないことが少なくありません。
また、自己愛性パーソナリティ障害を疑わせるパートナーの場合、「自分が相手をもっと褒めて立ててあげればうまくいく」と考え、ひたすら相手の自尊心を満たす行動を続ける人もいます。しかし、結局「もっと褒めろ」「俺の仕事を邪魔するな」とエスカレートしていくばかりで、あなた自身が限界を超えて疲れてしまうことも多いのです。
このように、一度や二度なら「何とか頑張ってみよう」と踏ん張る余地がありますが、それが長期間続き、あなたの心身に明らかな影響が出てきたり、家族関係・仕事などの日常生活にも支障が出始めたりしたら、それは「専門家に相談すべきサイン」と言えるでしょう。
こんな兆候があれば要注意
- 体調不良や不眠が慢性化: 食欲不振、睡眠障害、頭痛や胃痛などストレス由来の症状が続く。
- 仕事や家事が手につかなくなる: 集中力の低下や鬱々とした気分、無気力によって社会生活がまともに機能しなくなる。
- パートナーの問題行動が悪化している: 金銭トラブル、暴言や暴力のエスカレート、自傷行為や過剰な束縛など。
- 誰にも相談できない孤立感: 「こんな話、人に打ち明けたら引かれるかも」「家族に話しても理解してもらえない」という思い込みで孤立を深めている。
もしこれらに少しでも当てはまる場合、「自分一人の頑張りだけでは限界があるかもしれない」と考えてみてください。専門家との繋がりは、あなた自身の心の安全を守る第一歩にもなります。
2. どんな専門家がいるの?それぞれの役割
心療内科・精神科医
パーソナリティ障害(人格障害)の可能性を含む心の不調が疑われる場合、まず候補に挙がるのが精神科や心療内科です。医師は診察を通じて、うつ病や他の精神疾患との鑑別を行ったり、必要に応じて薬物療法を提案したりします。パートナー本人が診察を受けることを嫌がるケースも多いですが、たとえ本人が行きたがらない場合でも、あなた一人が相談に行って「どのように関わればいいか」アドバイスを受けることは可能です。
たとえば、自己愛性の特徴があるパートナーを持つCさんは、「夫が『医者なんか必要ない』と聞く耳を持たない」という状況でした。そこでCさん自身が病院を受診し、「夫の言動にどう対処すれば私が消耗せずに済むのか」という視点から相談をしたところ、医師から「特定の薬を出す必要はないが、あなた自身が疲れをためない工夫をしましょう」「こういう言動にはあまり感情的に返さず、客観的に対応するとよいですよ」といった具体的な助言をもらい、気持ちが幾分楽になったそうです。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
臨床心理士・公認心理師などの心理カウンセラー
心理カウンセラーや心理士によるカウンセリングでは、薬物治療ではなく「話し合い」や「心理療法」を中心に問題を整理していきます。パートナー本人がカウンセリングを受けるのが理想的ですが、それが難しい場合でも、「支える側」のあなたが相談してよいのです。カウンセラーは、感情面を丁寧に受け止めることを得意としており、あなたが抱えている負担やストレスを言語化し、今後の対応策を一緒に考えてくれます。
たとえば、境界性パーソナリティ障害の彼女と暮らすDさんは、彼女にカウンセリングを勧めても「私は悪くないから行かない」と拒否されていました。そこでDさんだけがカウンセリングに通い、「見捨てられ不安が強い彼女が爆発しやすいタイミングや、Dさん自身が過剰に負担を抱え込まないための境界線の引き方」をカウンセラーと丁寧に整理した結果、徐々に彼女とのコミュニケーションが改善し、Dさんの疲弊度合いも軽減したそうです。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
夫婦カウンセリング(カップルカウンセリング)
夫婦やパートナー同士が一緒に受けるカウンセリングの形態もあります。通常の心理カウンセリングとは異なり、双方が問題意識を共有し、お互いの気持ちを第三者のプロのもとで調整していく場です。ただし、パートナーに強い攻撃性や反社会的な傾向がある場合は、セラピーがうまく機能しないケースもあるため、事前に専門家とよく相談してから始めることをおすすめします。
弁護士や法テラスなどの法律の専門家
反社会性パーソナリティ障害のパートナーとの暮らしや、DV(ドメスティックバイオレンス)、ストーカー化などの深刻な事態が絡む場合、法律の専門家への相談が不可欠になります。金銭トラブルや離婚、子どもの親権問題などが絡むと、一個人の努力だけでは解決できない事案に発展することもしばしばです。「弁護士に相談するなんて大げさ」と感じる方もいるかもしれませんが、あなたの安全や権利を守るうえで、早めに動くことが非常に大切です。
3. 相談に行く前に準備しておくとスムーズなこと
状況を整理するためのメモや日記
専門家に相談するときは、「具体的に何が起こっているのか」をしっかり伝える必要があります。しかし、いざ面と向かって話をしようとすると、感情が高ぶってうまく説明できなかったり、頭が真っ白になって肝心なポイントを言い忘れてしまうことも多いものです。そこで役に立つのが、日々の出来事をメモや日記に書き留めておくことです。
たとえば「いつ、どんなシチュエーションで相手がどのような行動を取ったか」「そのとき自分がどう感じたか」「トラブルの原因と結果は何だったか」を簡潔に記録しておくだけで、専門家は状況をつかみやすくなり、具体的なアドバイスをしやすくなります。
質問や聞きたいことをリストアップ
「専門家に相談しよう」と決めたものの、いざ相談室や病院に行くと緊張して何から話していいかわからなくなる場合があります。「もう時間が来てしまった」「いちばん大事なことを話し忘れた」と後悔しないよう、事前に「今日聞きたいこと」や「話したいポイント」を書き出しておくと安心です。
たとえば、「パートナーが金銭トラブルを抱えていて、今後どうなるか不安」「暴力的な言葉がエスカレートしてきたが、子どもへの影響を考えるとどうすればいいか」など、優先度の高いテーマから順にまとめておくと良いでしょう。
パートナーと行くか、一人で行くかを考える
可能であれば、パートナー本人も一緒に専門家にかかるのが理想です。しかし、自己愛性や反社会性のパートナーは「自分が問題だと認めたくない」などの理由で拒否することが多いかもしれません。また、境界性の場合は「見捨てられ不安」の刺激を避けたいがあまり、「医者に行かなくても大丈夫だよね? 私を見捨てるの?」と抵抗する場合もあります。
もしパートナーが同伴を拒んでも、一人で専門家に相談する価値は十分にあります。無理に誘って大きな衝突を起こすくらいなら、まずは一人で相談し、「専門家がこう言っていたけれど、どう思う?」と後からパートナーに情報をシェアする方法もあるのです。相手が少しずつでも興味を示したら、改めて一緒に行く提案をしてみましょう。
4. 相談時に気をつけたいこと:よくある不安とその対策
「こんな状況を話したら引かれないだろうか?」
中には「パートナーの暴言や行動があまりにも生々しく、他人に聞かれたらドン引きされるのでは」という懸念を持つ方もいます。しかし、臨床現場の専門家は多種多様なケースを扱っており、あなたが語る内容だけで「変な人だ」と思ったりすることはありません。むしろ専門家は、「その問題行動がどのような心理的メカニズムで起こっているか」「あなたがどのようなストレスを受けているか」を理解したいと思っています。相談時に遠慮したり隠したりするよりも、できるだけ正直に伝えたほうが正確なアドバイスを得やすくなるでしょう。
「費用はどれくらいかかるの? 保険は利くの?」
医療機関(精神科や心療内科)での受診の場合は、保険診療が適用されることが多いので、普通の病院と同じように受診できます。ただし、心理カウンセリングは医療保険の適用外となり、自費診療(自由診療)として1回数千円~1万円以上かかるケースがあります。地域によっては行政が無料または低料金で心理相談を行っている場合もあるので、住んでいる自治体のホームページや保健所の窓口などを確認してみてください。また、DVや虐待などの深刻なケースでは、公的支援制度を利用できることもあります。
「パートナーに内緒で相談してもいいの?」
基本的に、あなたが自分自身の悩みを相談する分には、パートナーの同意は必要ありません。「勝手に相談すると後でバレたときに怒られるかも」と心配する方もいますが、自分の身を守るための行動は否定されるべきものではありません。特に、暴力や金銭トラブルなど危険度が高いケースでは、パートナーに知られる前に情報を集め、逃げ道を確保することがむしろ望ましい場合もあります。カウンセリングや医療機関、法律相談などでは守秘義務があるため、あなたが望まない限り個人情報を外部に漏らすことはありません。
5. 具体的な人間関係の悩みの例:相談が後押しになったケース
暴力がエスカレートしてきたEさん(女性)の場合【事例1】
- 状況: パートナー(男性)は反社会性パーソナリティ障害の疑いが強く、暴言や威圧的態度が日常的。少しでも意見すると「生意気だ」「殴るぞ」と脅し、実際に手を出されることもあった。Eさんは子どもがいるため我慢していたが、ある日「お前の存在なんてどうでもいい」と言われ、将来が怖くなる。
- 専門家への相談: 友人に背中を押され、まずは市のDV相談窓口に電話。そこから行政の一時保護施設や弁護士の紹介を受け、「今すぐ避難すること」「離婚や保護命令の手続きを検討すること」を具体的に助言される。Eさんは当初「そんな大事にはしたくない」とためらったが、子どもと自分の安全を最優先し、最終的には実家に身を寄せながら弁護士と離婚協議を進めることになった。
- 相談の効果: 「専門家に話して初めて、自分が置かれていた状況の危険性がハッキリわかった。私の身の安全を最優先してくれる人がいると知って心強かった」というのがEさんの実感だという。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
境界性のパートナーを支えるFさん(男性)の場合【事例2】
- 状況: 同棲中の彼女は感情が激しく、不機嫌になると「死にたい」「私を捨てるんでしょ」と責め立てる。Fさんが歩み寄りを試みても、「どうせ口先だけ」「本気で愛してない」と疑われ、疲れが限界に近づいていた。
- 専門家への相談: Fさんは初めてカウンセラーを訪ね、「彼女の気持ちに寄り添いたいが、自分が壊れそうだ」と打ち明けた。カウンセラーからは「境界性パーソナリティ障害が疑われるが、あなたが治すことはできない。彼女自身が治療を受ける必要がある」「あなた自身がどのように自分の心を守るかが大切」とアドバイスを受ける。
- 相談の効果: Fさんは彼女に「僕だけでは支えきれないから、一度一緒にカウンセリングに行かないか」と提案し、彼女もそれを受け入れることになった。専門家の第三者が間に入ることで、彼女の怒りや不安に客観的にアプローチできるようになり、Fさんも「自分が悪いわけじゃない」と自己否定をしなくなった。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
6. 最後に:専門家の力を借りることは「甘え」ではない
「専門家に相談したい」と思っても、「そんなことくらいで相談するのは大げさなのでは」「自分がもっと頑張ればいいだけでは」と自分を責めてしまう人は少なくありません。しかし、パーソナリティ障害が疑われる状況では、専門家の支援やアドバイスがあなたにとって大きな転機になることがあります。
特に、日本の文化圏では「家族や恋人同士の問題は自分たちで解決すべき」という風潮が根強く、一歩踏み出すのに大きな抵抗感を伴うかもしれません。けれども、無理して頑張り続けてあなた自身が心身のバランスを崩してしまえば、結果的にどちらにとっても悪い方向に進んでしまう可能性が高くなります。専門家は決してあなたをジャッジしたり責めたりする存在ではなく、「今のあなたに何が必要なのか」を客観的な視点でサポートしてくれるはずです。
また、パートナー本人が「俺は悪くない」「私は関係ない」と専門家に行きたがらない場合でも、繰り返しになりますが「あなた自身が相談する」だけでも十分に意味があります。心理カウンセリングや医療機関、法律相談などで得た知識やサポートは、あなたの心を支える基盤になるでしょう。そこからゆっくりと、パートナーが受診や治療を検討するようになるケースもあります。
もし「何をどこに相談すればいいのかわからない」という方は、市役所や区役所などの相談窓口、保健所、精神保健福祉センター、女性センター(女性相談センター)などにまず問い合わせてみるとよいでしょう。そこで状況を大まかに説明すれば、適切な機関や専門家を紹介してもらえることがあります。家族や友人のサポートを受けられるなら、一緒に情報収集してもらうのも心強い方法です。
ここまで読んで、「やっぱり恥ずかしいな」「どうせ何も変わらないのでは」と思う方もいるかもしれません。ですが、あなたが抱えている悩みや苦しみは、決して「小さなこと」ではありません。パートナーが人格障害を抱えているとすれば、それは専門的な理解を必要とするほど複雑で根深い問題を含んでいます。だからこそ、一人で抱え込まず、周囲や専門家の力を借りるという選択肢を検討してみてください。
専門家への相談は、ゴールではなくスタートラインに立つ行為です。悩みを打ち明けることで、初めて見えてくる視点や選択肢があるはずです。そして、それはあなた自身の心を守るだけでなく、長い目で見ればパートナーとの関係にとっても、より良い方向へ進むための重要な一歩になるでしょう。あなたが自分を責めることなく、安全と安心を確保しながら前に進めるように。どうか勇気を持って、必要な手を差し伸べる先を探してみてください。応援しています。
「もしかして、パートナーは人格障害かも?」その疑問で苦しんでいませんか。
恋人や夫婦関係の中で、思いがけない衝突や極端な感情のやり取りが絶えず、「なぜこんなに話が通じないのだろう……」「私のせいなのかもしれない……」と一人で抱え込んでしまっている方は多いのではないでしょうか。
特に、境界性・自己愛性・反社会性・回避性など、さまざまなタイプの人格障害が疑われるとき、相手をどう支えればいいのか、あるいは関係を続けるべきかどうかと迷い、疲れ果ててしまうことも珍しくありません。
しかし、あなたのその“悩み”や“疲れ”は決してあなただけの問題ではありません。
専門家や周囲のサポートを上手に活用しながら、相手の行動や心理を正しく理解し、必要な境界線を保つことで、少しずつ自分の心を取り戻すことは可能です。
このページでは、パートナーが人格障害(パーソナリティ障害)を抱えているかもしれないと感じたときに、
- どんな特徴があるのか
- どう接すればよいのか
- もし限界を感じたら、どんな選択肢や支援先があるのか
などを、心理学初心者の方にもわかりやすくまとめています。
「愛しているのに、どうしてこんなにつらいの?」
「この関係から抜け出すにはどうしたらいいの?」
そんな思いで苦しむ方に寄り添い、少しでも気持ちが軽くなるきっかけになれば幸いです。
あなた一人で抱え込まず、自分を大切にしながら、相手との関わり方を見つめ直してみませんか。
ぜひ最後まで読み進めて、今のあなたに必要なヒントを見つけてください。あなたの心が少しでも穏やかになり、選択の幅が広がるよう、心を込めて情報をお届けします。
👉 「パートナー(夫婦・恋人)が人格障害のときの対応策」を読む
人格障害の問題別・状況別ガイド
職場や家庭、恋人関係など、日常のさまざまな場面で生じる衝突やコミュニケーションの行き違い。「もしかして、自分(または相手)が人格障害かもしれない…」と感じたとき、その不安や疑問を抱えたまま一人で悩んでいませんか?
人格障害(パーソナリティ障害)は、単なる「性格の問題」ではなく、本人や周囲の人々に深刻な影響を与える可能性があります。しかし、正しく理解し、適切な対策をとることで、関係性や日常生活は大きく改善できるのです。
このガイドでは、心理学初心者でもわかりやすいように、人格障害が引き起こす問題を「職場」「家庭」「パートナー関係」「子育て」「口癖」「思考パターン」など状況別に解説。さらに、セルフチェックや具体的なコミュニケーション術、専門家による治療やサポート情報まで網羅しています。自分や身近な人の悩みを少しでも軽くするために、まずは正しい知識を一緒に学んでみましょう。
①さらに深く学びたい方へ『人格障害の口癖と特徴』シリーズ全10巻
ここまで読んで、「具体的にはどんな“口癖”や“考え方”が見られるの?」「実際の言動から、より深く理解したい!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、「人格障害の口癖と特徴シリーズ」全10巻 です。
境界性や自己愛性、回避性など、さまざまな人格障害について、それぞれの言葉・態度・思考パターンを具体例とともにわかりやすく解説。専門用語が苦手な方でも読みやすい構成になっているので、心理学初心者の方にもぴったりです。
人間関係をスムーズにするヒントや、自分の中にある「こう思ってしまう理由」が見えてくるかもしれません。“どこかで聞いたことのある口癖”や“誰かに当てはまりそうな特徴” を知ることで、コミュニケーションやセルフケアの選択肢が広がるはず。
↓ 下記のページをチェックして、「人格障害の口癖と特徴」シリーズ全10巻を一覧でご覧ください↓
人格障害(パーソナリティ障害)の口癖と特徴を学べる10冊【心理学の本】
②さらに深く学びたい方へ『人格障害の治療法』シリーズ全10巻
「最近、誰とも深く関わりたくない気持ちが強くなってきた…」
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例えば、常に完璧を求めて自分を追い込んだり、人との関わりを避けて孤立しがちになったり…。これらの行動の裏には、深い心理的な理由が隠れていることが多いのです。
「人格障害の治療法」シリーズは、こうした複雑な心の問題を症状の理解から具体的な回復方法まで、丁寧に解説する全10巻の心理学書です。
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各巻では、特定のパーソナリティ障害に焦点を当て、その言葉・態度・思考パターンを具体的な事例とともにわかりやすく紹介しています。初心者でも理解しやすいように専門用語を噛み砕き、実生活に役立つ実践的なアドバイスも満載です。
「自分だけがこんなに苦しんでいるのかもしれない…」と感じている方や、「大切な人が抱える悩みをどうサポートすればいいのか?」と迷っている方にとって、このシリーズは心の支えとなることでしょう。
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人格障害の治療法:パーソナリティ障害の症状と回復方法が学べる10冊【心理学の本】
参考文献・参考資料URLまとめ
本ページ、「パートナー(夫婦・恋人)が人格障害のときの対応策」に関連する参考文献・参考資料として、主に日本国内外で情報を得られるサイトや支援先のURLをまとめました。パートナーの行動や症状、具体的な対処法の学びに役立つだけでなく、カウンセリングや治療機関探しのきっかけにもなる情報が多く含まれています。必要に応じて、ご自身の状況に合わせてご活用ください。
1. 日本国内の公的機関・支援機関
厚生労働省
-
こころの健康情報・相談窓口(厚生労働省)
こころの健康やメンタルヘルスに関する基礎情報、全国の相談窓口や医療機関検索に関するページ。 -
精神疾患等政策情報
精神疾患への施策や関連資料へのリンク。人格障害を含む心の問題について、施策や支援策の概要が確認できる。
自治体の保健所・保健センター
- 各地の保健所・保健センターは、地域のメンタルヘルス相談に対応している場合があります。
- 具体的な窓口一覧は、都道府県・市区町村の公式サイトで「精神保健福祉センター」「こころの相談」「保健所」などのキーワードで検索。
法テラス(日本司法支援センター)
- 法テラス公式サイト
離婚や金銭トラブルなど法的トラブルを抱えている際に、無料相談や弁護士・司法書士の紹介などの支援を受けられる。パートナーシップの破綻やDV被害などに関する相談も可能。
DV・デートDV・配偶者暴力相談関連
-
内閣府:DV相談ナビ
暴力・虐待(DV)に悩んでいる場合の相談先や支援策をまとめている。 -
DV相談プラス
電話・メール・SNSでDVやデートDVに関する相談ができる窓口。秘密は厳守される。
2. 海外の情報(日本語で閲覧できるもの含む)
NIMH(アメリカ国立精神衛生研究所)
- NIMH: Personality Disorders(英語)
人格障害(パーソナリティ障害)全般についての基礎情報が得られる。英語だが、信頼できる専門的な情報源。
WHO(世界保健機関)
- WHO: Mental health(英語)
心の健康全般に関する情報。パーソナリティ障害の解説は英語中心だが、世界的な視点での対策やガイドラインを把握できる。
3. 医療・カウンセリング関連団体
公益社団法人 日本精神神経学会
- 日本精神神経学会 公式サイト
精神疾患に関するさまざまな情報や学術資料を公開している。専門家向けの内容も多いが、治療の基本方針に関する文献が探しやすい。
一般社団法人 日本臨床心理士会 / 公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会
-
日本臨床心理士会
カウンセリングや心理療法に関する情報や、全国の臨床心理士の検索システムなどがある。 -
日本臨床心理士資格認定協会
公認心理師や臨床心理士など、専門資格を持つカウンセラーを検索する際に役立つ。
4. NPO・支援団体など
境界性パーソナリティ障害関連
- 【国内で特化した大規模NPOは少ないですが、境界性パーソナリティ障害(BPD)支援の情報を扱う団体・ネットワーク】
- 「BPD家族会」や「当事者会」を名乗る団体が地域ごとに存在する場合があるため、「境界性パーソナリティ障害 当事者会」「BPD 家族会」などのキーワードで検索してみてください。
自助グループ・オンラインコミュニティ
- うつ病や依存症など他の精神疾患メインの自助グループでも、パーソナリティ障害を含むメンタルヘルスの悩みに対応している場合がある。オンライン上のSNSや掲示板などで情報交換が行われていることも多い。
5. 関連書籍情報(入門〜解説書)
※以下の書籍は一例です。実際にはより新しい版や多様な視点の本がありますので、書店や図書館、オンラインストアで「人格障害」「パーソナリティ障害」「境界性」「自己愛性」「反社会性」などのキーワードで検索してみてください。
- 『境界性パーソナリティ障害――正しい理解と治療のために』
(編著:高橋三郎ほか)医学書院 - 『自己愛性パーソナリティ障害――その病理と治療』
(著:坂野雄二)金剛出版 - 『BPD(境界性パーソナリティ障害)のすべてがわかる本』
(著:ジョー・アン・マリンズ 他、翻訳本)など - 『人格障害の時代――現代におけるパーソナリティ障害の理解』
(編著:岡野憲一郎 他)金剛出版
6. DV・家族問題などの総合相談サイト
-
全国女性シェルターネット
民間のシェルターやDV被害者の保護施設、情報を提供するネットワーク。 -
全国子ども家庭支援センター協議会
子どもへの悪影響が心配な場合、家庭問題や虐待相談に応じる施設・支援先が見つかることもある。
7. おわりに
上記のURLや情報はあくまで参考例です。実際にアクセスしてみると、「思ったより情報が古い」「自分の地域では対象外」と感じることもあるかもしれません。とはいえ、こうした公的機関や専門家団体、支援団体の公式サイトを入り口にして、さらに詳しい情報や地域密着型の相談先を見つける手がかりにしていただければと思います。
パートナーが人格障害の可能性を抱えている場合は、どのような支援が受けられるのか、どの治療法が考えられるのか、そしてあなた自身がどう振る舞えばよいのか――不安や疑問が尽きないことでしょう。まずはこのページで紹介したサイトや文献を足がかりに、専門家や各種相談窓口を探してみてください。情報を集め、自分なりに理解を深めることで、少しずつ前に進む意欲や心の余裕を取り戻していただけることを願っています。応援しています。
心理士/ユング心理学者/心理カウンセラー/統合失調症研究/夢分析研究 /
◆日本ユング心理学研究所会員
◆日本カウンセリング学会会員
◆日本応用心理学研究所ゼミナール会員
◆中部カウンセラースクールジャスティス総合教育センター修了
心の問題に寄り添う心理学を学ぶなら「心理カウンセリング浦」。心理学の専門家がわかりやすく解説します。自分を知り、心を整えるためのヒントを豊富に紹介。人生を変える新たな気づきと未来への一歩をお届けします。毎日のヒントが、きっと見つかります。
【ご挨拶】
愛知県名古屋市中川区の古民家にカウンセリングルームを作りました。
心理カウンセリングのセラピーを通して、心の援助を約40年続けてまいりました。
こころの悩み、心のケアが必要な方は、心理カウンセリング浦にお越しください。
あなたと一緒に心の問題にとりくみます。
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