不安障害について
パニック障害とも呼ばれる病気があります。
この病気では、不安や恐怖感が高ぎることで、身体に、動悸、めまい、発汗、息苦しさなどの症状が突然起こります。
さらに、このような経験をすることで、また発作が起きるのではないかという不安を感じるようになることがあります。
これを予期不安といいます。
また発作が起きたときに逃げられないような狭い空間や、人混み、一人でいる時など、特定の場所や状況で不安や恐怖感が高まるのが特徴です。
また、社会不安障害と呼ばれるものがあります。
対人恐怖症とほぼ同じです。
人前で話をする、会食をする、知らない人に話しかけるといった、人と関わるほとんどの状況で、不安や恐怖を感じてしまいます。
それによって、赤面、体や声の震え、硬直、発汗といった体の症状も現れてきます。
不安障害には、きっかけとなる出来事があります。
例えば、電車に乗っている時に動悸や息苦しさを感じた、会議で話している時に赤面し、声が震えてしまったといったという出来事です。
このような出来事に対する「ネガティヴな認知」によって、不安や恐怖が必要以上に増幅されてしまいます。
認知とは、物事の捉え方や考え方のことです。
不安や恐怖を過剰に引き起こしてしまうような考え方を、「ネガティヴな認知」といいます。
きっとひどいことが起こると考えることで、不安や恐怖感が高まり、それが、安全行動(回避行動)をとるようになります。
電車を一駅ごとに降りるとか、赤面した顔を見られないように下を向くのも安全行動です。
これらはむしろ、悪循環をさらに繰り返してしまい、「電車に乗れなくなる」「会議に出られないため、会社を休む」など、生活に支障を来たしてしまうこともあります。
治療
薬物療法と認知行動療法があげられます。
認知行動療法はものの考え方や行動パターンを変える治療法です。
不安や緊張に立ち向かい、そのときに頭に浮かぶ悪い認知やイメージを乗り越えるために、慣れるまで練習を繰り返します。
エクスポージャー(曝露療法)があげられるます。
これは、避けていた不安が恐怖の対象に少しずつ慣れながら、不安や身体反応を抑えていく治療法です。
ビディオフィールドバックというのは社会不安障害のひとに使われるもので、スピーチを読んでもらって、その姿を録画し、後で見てもらうことによって、思ったよりも赤面してなく、慣れていたことに気付くものです。
不安障害のような症状があっても、病気だと気付いてない人もあります。
著者 心理カウンセラー 浦
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