恐怖症について
恐怖症の場合、
身体的もしくは心理的傷つきが予期されるのは
限定された状況です。
彼(彼女)は、その状況を避けることが出来れば脅威を感じることなく、
平穏な気持ちでいることができます。
必要に迫られて、
または問題を克服したいという希望を持って
効した状況に入った彼(彼女)は、
不安神経症特有の主観的な
そして生理的な症状を体験します。
こうした刺激状況に対する彼(彼女)の認知反応は、
純粋に言語的な形で、
またはイメージの形で表現されることがあります。
高いところに対する恐怖のある女性が
ビルの12階にあえて挑戦しました。
すると、床が傾いている、窓のほうに滑っていく、
落ちる、といった視覚的イメージが生じました。
彼女は、そのイメージが実際に起きているかのように
感じて強い不安を体験しました。
特定の状況に対する恐怖は、
その状況がとくに危険だという
彼女の誇張した考えに基づいています。
トンネル恐怖の人は、
トンネルが自分上に崩れ落ちてきても、
自分が窒息するようなことになっても、
又は、生命に危険が及ぶような急性の疾患にかかっても、
助けを求めるだけの十分な時間が持てないという
恐怖を体験しているのでしょう。
高所恐怖症者の場合は同じように、
高いところに行くと
自分が滑り落ちてしまうかも知れない、
立っているところが崩れるかもしれない、
衝動的に飛び降りてしまうかもしれない、
という恐怖が反射的に生じています。
著者 心理カウンセラー 浦