心理カウンセラーが考える「苦しむ」ことについて
昔は宗教の力に頼り、神に祈ったりしても効果のなかったことが、
いまは科学技術の進歩で、どんどん効果をあげている。
病気でも、神に祈ってもどうしようもなかったものが、
医学の力によって治癒するようになった。
だから、科学技術の力に頼る。
それのみになった。
ここには法則があり、「普遍的」なものである。
普遍的とは
〇全体に広く行き渡り、例外なくすべてのものにあてはまること。
〇哲学の用語。
〇 ㋐宇宙や世界の全体に関していえること。
〇 ㋑特殊・個物に対して、ある範囲のすべての事物に共通する性質。
しかし、ここで考えなければいけないのは、
最愛の人を事故で失って、気持ちが沈んで何もできない。
何故死んだのか?
自分と関係のある存在の、死についての答えなのだ。
これには科学では答えられない。昔の人は、
「私」は孤独になる筈がないと思えたし
強力な意味の(神)ネットワークによってしっかりと支えられているとも思えた。
しかも、死を恐れる必要はなかったし、落ち着いて生きていくことができた。
しかし、神だけに頼っていくと、そこには、自由意志も変化もなくなってくる。
が、人が孤独に苦しむのは、切るという科学、またそのせいでもある。
著者 心理カウンセラー 浦