フロイト 1
フロイトは無意識と顕在夢の関係をどのように考えたか?
睡眠中に抑圧が弱まるために、無意識の願望が浮上し最近の出来事(日中残渣物)や身体感覚などと合成され、さらに表面化する際に、検閲の働きによって歪曲され、妥協形成した結果が、顕在夢であると考えた。
こうした欲求は、本質的には他者を必要としていない。無人島にいてもこれらの欲求は満たせるものだが、狭い意味の性的な満足には異性という他者が必要になる。フロイトが言いたいのは、欲求を満たしているだけのように見えるおっぱいを吸う活動にも、単に飢えを満たすという以上の意味があるということである。つまり、おっぱいを吸う活動には、唇や舌のどの性感を求めるという側面があると同時に、そこに乳房や哺乳瓶という「対象」との関係が生じるということにフロイトは着目したのである。そして、乳房や哺乳瓶、そしてそれを与えてくれる母親又は母親の代わりの人物を求める欲求が赤ちゃんに生じることが重要なのである。