人格障害と子育ての悩みを解消!パーソナリティ障害を乗り越える実践ヒント集
親子が共に“変化”を生むためのステップ・ヒント集【より良い親子関係を築くために】
親と子どもの間には、時に大きな葛藤が生まれることがあります。それは決して「親が悪い」「子どもが悪い」という単純な対立ではなく、育ってきた環境やそれぞれの心の状態、さらには親自身の抱える人格障害(パーソナリティ障害)の特徴などが絡み合いながら起こる複雑な現象です。とはいえ、どんなに複雑な状況であっても、親子としてより良い関係を築くための道は必ず存在します。ここでは、実際の体験例を交えながら、親子が今より少しでも心地よい関係へ近づくためにできるヒントを探ってみましょう。
愛知県名古屋市の心理カウンセラー 浦光一
1. 「愛しているはずなのに、うまくいかない」苦しみに寄り添う
親の気持ち:「大切に思っているのに、どうして伝わらないの?」
多くの親御さんは、わが子のことを本当に大切に思っています。しかし、人格障害の特徴があると、自分の感情の起伏や思考のかたよりによって、いざというときに子どもに対する愛情表現がうまくできなくなってしまうことがあります。たとえば、ほんの些細なことで激しく怒りをぶつけたり、「あなたなんかいらない!」と口走ったりした直後に、「自分でもどうしてこんなに言いすぎてしまったのだろう」と深く後悔しながら泣き崩れる――そんな悪循環を繰り返す親御さんは珍しくありません。
●具体的な悩みの例
Aさん(40代・母親)は、自分が幼いころに十分な愛情を受けられなかったと感じており、「せめて自分の子どもには愛情を注ぎたい」と強く願っていました。ところが、子どもが少し反抗的な態度を取ると「見捨てられるのではないか」という強い不安が突き上げてきてしまいます。結果として、子どもを責め立てるような言葉を投げてしまい、後から「なんでこんな言い方をしたのだろう」と自己嫌悪に陥ることが続いていました。
●ヒント:まずは“自分の苦しさ”を自覚する
- 「子どもに対して怒りすぎた」と後悔するとき、自分の心の中で何が起こっていたのかを振り返ってみましょう。子どもの失敗や反抗がきっかけとはいえ、実は「自分が抱えてきた不安」や「自分の過去の傷」が刺激されている場合があります。
- 自分の苦しさを無視したまま「子どもを愛さなくては」とだけ頑張ろうとすると、かえってストレスは大きくなります。親であっても、一人の人間としてサポートを受けたり、感情を吐き出す場を持ったりするのは大切なことです。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
子どもの気持ち:「本当は好きなのに、どうしてこんなに怖いんだろう」
一方で、子どもの側も「親は怖い存在になってしまったけれど、本当は好きなんだ」「でもどう接したらいいのかわからない」と感じていることが少なくありません。人格障害(パーソナリティ障害)を抱える親が感情をコントロールしづらいとき、子どもは「いつ怒られるかもしれない」と常に緊張しながら生活し、「自分が悪い子だから怒られるんだ」と自分を責めがちです。
●具体的な悩みの例
Bくん(中学生)は、父親が自己愛性パーソナリティ障害の特徴を持ち、普段から「自分が正しい」と言い張るタイプでした。Bくんが何か失敗をすると、「俺の顔に泥を塗った」「こんなに努力が足りないなんて、お前はダメだ」と激しく叱責されます。Bくんは「自分がもっと頑張れば怒られないはず」と必死で努力するものの、ちょっとしたことで失敗すると再び父親に責められ、「どうしてこんなに辛いの?」と心を痛めていました。
●ヒント:親のすべてを受け止める必要はない
- 親に対して恐怖心や嫌悪感を抱きながらも、同時に「本当は好き」という混乱した感情を持つ子どもは多いです。しかし、親が自分の問題を抱えている以上、子どもが「親のすべて」を解決してあげる必要はありません。
- 親の行動や言葉に傷ついたとき、「自分は悪くない。親にも苦しさがあるのだろうが、それは親の問題だ」と線引きすることは、子どもの心を守るうえでとても重要です。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
2. “小さな変化”から始まる親子関係の改善
親としてできる具体的アクション
人格障害の特徴や傾向があっても、親としてできることはいくらでもあります。大きな変化を期待すると失望も大きいですが、“小さな変化”を積み重ねるうちに、親子の関係がじわじわと安定してくる場合があります。
●感情コントロールのための「クールダウンタイム」を作る
- 怒りや不安が高まったとき、「今は少し落ち着いてから話そう」と自分に言い聞かせ、別の部屋に移動するなどして物理的な距離をとる。
- 可能であれば、10数える間だけ深呼吸に集中したり、少し冷たい水で顔を洗ったりして、気持ちをリセットする習慣を身につける。
●子どもへの過度な期待や要求を言語化して手放す
- 「いい大学に行ってほしい」「いつも笑顔でいてほしい」といった親の願望が強いほど、子どもが期待を裏切ったと感じたときの怒りも強まります。まずは紙に書き出してみて、「本当にそれは子どものためか? 自分の不安の裏返しではないか?」と振り返ることが大切です。
- 少しずつでいいので、子どもへの要求を「自分の気持ちの問題」として整理し、「子どもがどうしたいのか」を尊重する練習をしてみましょう。
●専門家やサポートを受ける勇気を持つ
- 「親失格と思われたらどうしよう」と恐れてしまうかもしれませんが、親自身が心理カウンセリングやメンタルクリニックを利用することは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、「自分も苦しんでいるからこそプロの力を借りる」という姿勢を見せることで、子どもも「助けを求めていいんだ」と感じることができます。
子どもが自分の心を守るためのステップ
親が変わるまで待つのは辛いものです。とくに思春期以降の子どもは、「親に振り回されてしまうばかりでは嫌だ」と感じるでしょう。自分の心を守りながら、少しでも良い関係を築くためにできるステップがあります。
●親と一定の距離を保つ技術を身につける
- 親の言動に振り回されすぎないよう、部屋にこもったり、学校や塾、図書館など家の外の居場所を活用する。
- 祖父母や親せき、友人宅に一時的に避難することを検討してもいいでしょう。「親不孝」と感じる必要はありません。あなたが自分を守ることはとても大切なことです。
●「親も苦しんでいる」という事実を知る
- 親が人格障害を抱えている場合、親自身が「自分はどうしてこんなに不安定なんだ」と苦しんでいる可能性があります。もちろん、その苦しみがあなたの責任というわけではありません。
- ただ、「親も完璧な悪人ではなく、心の問題で苦しんでいる」という事実を理解することで、怒りを少し和らげたり、親に対する視点が変わることがあります。
●学校や信頼できる大人に相談する
- 親との関係が辛くても、一人で抱え込まない。担任の先生やスクールカウンセラー、近所の大人、友人の親など、誰かに話せる場をつくりましょう。
- 「家庭の事情を話してはいけない」と思うかもしれませんが、あなたが苦しんでいることは決して隠すべきことではありません。外部の視点が入ることで新しい解決策が見つかる場合も多いのです。
3. 具体的な場面での対処方法・ヒント
怒りが爆発したときの対処方法
親が感情的になり、怒りが制御不能になったときは、子どもに大きなダメージを与えてしまう可能性があります。一方、子どもの側も「もう限界だ!」と反抗的な態度を取ってさらに親を刺激することがあります。
●親に向けたヒント【対処方法】
- 怒りが頂点に達する前に「あ、来るかも」と自分で気づいたら、「ちょっとトイレに行く」「台所でコップ1杯の水を飲む」など、物理的に場を離れる方法を試してください。
- どうしても言葉が過激になってしまう場合は、メモを取る習慣をつけるのもいいでしょう。「今、何に怒っているのか」「本当は何が怖いのか」と書き出しているうちに、怒りの矛先が少しマイルドになることがあります。
●子どもに向けたヒント【対処方法】
- 親が怒鳴り始めたら、できるだけ感情的に応じずに「はい」と短く返事をして、その場から離れられないか検討してみてください。火に油を注ぐような言い返しは、結果として自分がより追いつめられることになりかねません。
- 家を出られる環境なら、一時的に自分の部屋、友人の家、コンビニや図書館などで時間をつぶしてもいいでしょう。「逃げるなんて卑怯」とは思わないでください。自分を守ることは悪いことではありません。
子どもの失敗や反抗に直面したときの対処方法
子どもが反抗したり、勉強や生活態度に問題が出たりすると、人格障害(パーソナリティ障害)を抱える親は「これ以上自分を追い詰めないで!」という焦燥感や絶望感に陥りやすいです。しかし、そこでもちょっとした工夫が関係改善につながります。
●親に向けたヒント【対処方法】
- 子どもの失敗を「自分を攻撃している」と受け取らないよう意識してみましょう。子どもが学校のテストで低い点を取ったのは、あなたへの裏切りでも、あなたの価値を否定する行為でもありません。
- 「怒りが先に立つな」と頭で言い聞かせるのではなく、「子どもがどんな気持ちだったのかな」と問いかける癖をつけると、少し冷静に対応しやすくなります。
- もし「自分のプライドが傷つけられた」と感じたら、その感情は本当に子どものせいなのか、それとも自分自身の心の問題なのかを振り返ってみてください。
●子どもに向けたヒント【対処方法】
- 失敗や反抗が親を傷つけるわけではない、という気持ちを持つことも大事です。失敗するのは当たり前ですし、自分の意見を伝えることは悪いことではありません。
- ただし、伝え方を工夫するだけで親の反応も変わることがあります。言葉遣いやタイミングを考え、「お母さん(お父さん)ちょっと落ち着いて話がしたいんだけど…」と切り出すと、衝突を和らげられるかもしれません。
4. 周囲の支援を得て、「より良い親子関係」をめざす
家族や親せきを巻き込む
人格障害(パーソナリティ障害)を抱える親子関係は、親と子どもだけで問題を解決するには荷が重い場合が多いものです。祖父母や叔父・叔母など、他の家族が健全なサポートを提供できる可能性があるなら、ぜひ力を借りましょう。
●具体的な悩みの例
Cさん(母親)は、両親との折り合いが悪くずっと疎遠にしていましたが、娘が思春期になり「もうお母さんの顔なんて見たくない」と家に帰らないことが増えて困り果てました。勇気を出して実家に連絡し、事情を話したところ、娘はしばらく祖父母の家で落ち着いて過ごすことができたそうです。Cさん自身もその間にカウンセリングを受けて感情コントロールを学び、少しずつ娘とのコミュニケーションを改善できるきっかけをつかんだのです。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
学校や専門機関のサポートを活用する
子どもが学校へ通っているなら、学校の先生やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどが親子の状況を理解し、連携してくれることもあります。また、地域の子育て支援センターやNPO団体、児童相談所など、相談先は意外とたくさんあるものです。
●具体的な行動例
- 子どもが家庭でのトラブルで不登校気味になっている場合、担任の先生やスクールカウンセラーに家庭環境を伝え、子どものメンタル面のフォローを依頼する。
- 親自身が自治体の相談窓口に問い合わせ、「自分が人格障害で苦しんでいるかもしれない。子どもに負担をかけたくない」と率直に伝えると、適切な医療機関やカウンセリング施設を紹介してもらえる場合があります。
- 子どもが専門のカウンセリングを受けることを検討する。親子一緒のセッションではなく、子ども個人で受けられるカウンセリングもあるため、親の前では言いにくい本音を話せる場が確保できます。
5. 「親も子どもも完璧ではない」からこそ、少しずつ前に進む
完璧主義を捨てる勇気
人格障害(パーソナリティ障害)の傾向を持つ親は、つい「こうでなければ」「子どもは優秀でなければ」という完璧主義的な思考に陥りがちです。同時に、子どもも「親に認められるためには常に100点を取らないといけない」「反抗なんてしてはいけない」と思い詰めるかもしれません。しかし、親も子どもも完璧ではないからこそ、共に歩み寄る余地が生まれるのです。
●具体的なエピソード
Dさん(父親)は、自分が失敗すると家庭でも落ち着かないタイプで、「常に結果を出さなければ価値がない」と思い込んでいました。しかし、自分の子どもがテストでミスをしても「まあこういうこともあるよな」と一度受け止めてみる練習を始めたところ、子どもとの会話が増え、以前よりも親子関係が円滑になっていったそうです。完璧を目指すより、「失敗しても大丈夫」という空気を作るほうが大切だと気づいたのです。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
失敗や衝突は「修復のチャンス」でもある
親子関係で失敗や衝突が起こってしまったとき、「もう終わりだ」と絶望する気持ちになるかもしれません。しかし、実は衝突があってこそ、お互いの本音が表面化し、それをきっかけに対話を深めることができます。人格障害を抱える親は、衝突のたびに激しい後悔を感じるかもしれませんが、同時に「今度こそ変わりたい」と思うのであれば、それを行動に移すチャンスでもあります。
●具体的な行動例
- 子どもに対して「あのとき大声で怒鳴ってしまってごめん。あなたのことが大事なのに、うまく伝えられなかったんだ」と正直に謝る。人格障害の特徴があると、謝罪することに強い抵抗があるかもしれませんが、言葉にすることで子どもに安心感を与え、関係修復の糸口をつかみやすくなります。
- 子どもの側も、親が謝ってきたときに「何を今さら」と突き放したくなる気持ちがあるかもしれませんが、そこで相手の言葉を遮断せず「そう思ってくれてるんだ」と受け取る姿勢を持てば、次のステップに進みやすくなります。
【まとめ】親子が共に歩む「より良い関係」への道
人格障害の特徴を抱える親と、その子どもが“より良い親子関係”を築くのは、決して楽な道のりではありません。親自身の感情コントロールの難しさや、子どもが受ける傷、そして家族全体のバランスなど、さまざまな要素が絡み合います。しかし、そこに「不可能」という文字はありません。時間をかけて少しずつ取り組んでいけば、親子が以前よりも穏やかに言葉を交わし、互いを理解し合う兆しを見出すことは十分に可能です。
✔︎親は、自分の苦しさを認めてサポートを受ける勇気を持つ
心理カウンセリングや精神科での相談、家族療法の導入など、プロの手を借りる道があります。あなたが親として「完璧じゃなくてもいい。変わりたい」という意志を示すだけで、子どもの心に希望が生まれます。
✔︎子どもは、親の問題に巻き込まれすぎないように自分を守る
親を完全には変えられなくても、自分を守る手段(学校・友人・相談先・一時的な避難)を確保することで、心の負担を減らすことができます。自分の人生を諦めないでほしいということも強調したいポイントです。
✔︎衝突や失敗を修復のチャンスと捉える
人格障害の特徴があると、激しい言い争いや感情的な爆発が起こりやすいものです。そこで「もうダメだ」とあきらめるのではなく、「今度こそ具体的な対話や工夫をしてみよう」「少しでも冷静に謝る努力をしてみよう」と前向きに捉えてみることが大切です。
✔︎より良い関係は“一朝一夕”では得られないが、着実に進歩する
今日できなかったことも、明日には少しだけできるかもしれません。その小さな積み重ねが、1年後、2年後に大きな変化となって表れることがあります。焦らず、自分や子どもの変化をじっくり見守りましょう。
周囲に助けを求めることは恥ずかしいことでも悪いことでもありません
親子関係は、人生の中で最も深く、そしてときに最も難しい関係性です。人格障害(パーソナリティ障害)によって生じる“生きづらさ”は、本来ならば親自身が背負うべきものですが、子どもが巻き込まれざるを得ないケースも多々あります。しかし、その苦しみを一人で抱え込む必要はありません。周囲の大人や専門家、地域社会の支援をうまく利用しながら、少しずつ自分や子どもが安心して暮らせる環境づくりを進めていきましょう。
「より良い親子関係を築くために」必要なのは、豪快な大改革ではなく、日常の中での些細なやり取りや小さな配慮の積み重ねです。今日は怒鳴ってしまったとしても、明日は深呼吸をして声のトーンを少し落とせるかもしれない。今日は衝突してしまったとしても、明日は「ごめんね」と素直に言えるかもしれない。その繰り返しの中で、親子の心は徐々に安定し、絆が築かれていきます。
あなたが今、どんな状況にあろうとも、一歩一歩前に進むことはできます。親として、子どもとして、それぞれの立場でできることを見つけ、行動に移してみてください。その行動が、やがて親子関係を大きく変える力になるかもしれません。苦しいときは周囲や専門家に助けを求め、うまくいかなかった日も「また明日からやり直そう」という気持ちを持ってください。親子という関係は、いつからでも、どんな形からでも、より良い方向へ進む可能性を秘めているのです。応援しています。
人格障害の問題別・状況別ガイド
職場や家庭、恋人関係など、日常のさまざまな場面で生じる衝突やコミュニケーションの行き違い。「もしかして、自分(または相手)が人格障害かもしれない…」と感じたとき、その不安や疑問を抱えたまま一人で悩んでいませんか?
人格障害(パーソナリティ障害)は、単なる「性格の問題」ではなく、本人や周囲の人々に深刻な影響を与える可能性があります。しかし、正しく理解し、適切な対策をとることで、関係性や日常生活は大きく改善できるのです。
このガイドでは、心理学初心者でもわかりやすいように、人格障害が引き起こす問題を「職場」「家庭」「パートナー関係」「子育て」「口癖」「思考パターン」など状況別に解説。さらに、セルフチェックや具体的なコミュニケーション術、専門家による治療やサポート情報まで網羅しています。自分や身近な人の悩みを少しでも軽くするために、まずは正しい知識を一緒に学んでみましょう。
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パーソナリティ障害と子育て・親子関係に関する参考文献・参考資料まとめURL一覧
人格障害(パーソナリティ障害)と子育て、親子関係などに関する信頼性の高い参考文献・参考資料のURLをまとめました。日本国内外の公的機関や専門学会、専門家によるサイトを中心に選んでいます。学術的な理解や具体的なサポート情報を得る際の手がかりになるかと思いますので、必要に応じてご確認ください。
1. 厚生労働省関連
-
こころの健康サイト(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
精神保健に関する基礎知識や相談窓口、支援制度などが整理されている厚生労働省の公式ページ。各種専門機関の連絡先も掲載されており、困ったときに相談できる窓口を探す際に役立つ。 -
子どもの虐待防止や支援に関する情報(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198002.html
子どもを取り巻くさまざまな問題(虐待や発達の問題など)に対して、行政が提供している支援制度の概要や相談先がまとまっている。家庭内のトラブルや親子関係の問題が深刻化したときに利用できるサービスも記載。
2. 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
-
NCNP 公式サイト
https://www.ncnp.go.jp/
日本の精神・神経分野の中心的な研究機関。人格障害(パーソナリティ障害)を含むさまざまな精神疾患に関する研究や治療に携わっており、医療・研究者向け情報だけでなく、一般向けの情報提供もある。 -
こころの病気情報データベース(国立精神・神経医療研究センター)
https://www.ncnp.go.jp/kyoka/knowledge/
各種精神疾患や症状に関する解説が掲載されている。人格障害に関する基本的な情報や、関連する専門用語のわかりやすい説明などが見つかる。
3. 日本精神神経学会
-
日本精神神経学会 公式サイト
https://www.jspn.or.jp/
精神医学・精神医療に関する国内最大規模の学会。サイト内に患者・家族向けのコンテンツやガイドラインがあり、パーソナリティ障害に関する概要や治療方針などを学ぶ際に参考になる。 -
精神疾患の診断・治療ガイドライン
https://www.jspn.or.jp/modules/tinyd2/
日本精神神経学会が公表している診断・治療ガイドラインのページ。パーソナリティ障害に関する記載もある(※一部資料は学会員向けのものも多い)。
4. 日本児童青年精神医学会
- 日本児童青年精神医学会 公式サイト
https://www.jscap.jp/
子どもの心理や精神医学に特化した学会。子どもと親との関係における精神的問題や治療・支援について研究・情報発信を行っている。サイト内の「一般向け情報」などを参照すると、子どもの発達や障害に関する情報が得られる。
5. 子ども家庭総合研究所(独立行政法人)
- 国立障害者リハビリテーションセンター 研究所 子ども家庭総合研究所(厚生労働省所管)
https://www.rehab.go.jp/ri/gri_index.html
子どもの発達・養育環境・家庭問題など、多岐にわたる研究を行っている機関。家庭内でのトラブルや虐待、養育支援などに関する調査研究報告が公開されている。
6. WHO(世界保健機関)関連
-
ICD-11(WHO公式サイト)
https://icd.who.int/en
国際的な疾病分類「ICD-11」はパーソナリティ障害を含む精神疾患の分類と定義を示している。英語が主体だが、日本語訳も進められている。パーソナリティ障害を国際的な視点で学びたい場合に。 -
WHO Mental Health
https://www.who.int/health-topics/mental-health#tab=tab_1
WHOが提供しているメンタルヘルス全般に関するページ。パーソナリティ障害そのものの解説は限られるが、精神衛生や家族支援における国際的なガイドラインを知る際に参考になる。
7. 子どもの虐待・DV(家庭内暴力)に関するサポート機関
-
児童相談所 全国共通ダイヤル「189」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000165992.html
親子間で深刻なトラブルや虐待が疑われる場合に、24時間対応で相談可能な児童相談所の全国共通窓口。人格障害を抱える親のもとで子どもが適切なケアを受けられていない可能性があるときなどに活用できる。 -
配偶者暴力相談支援センター(DV相談)
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/dv_danjo.html
子どもの直接的な問題だけではなく、家庭内の暴力や親同士のトラブルが子どもに影響しているケースもある。配偶者暴力相談支援センターを含む相談機関のリストが公開されている。
8. NPO・民間団体による子育て支援・メンタルヘルスサポート
-
NPO法人 児童虐待防止全国ネットワーク
https://www.nponazone.org/
虐待防止や子どもの健全な育成に関する情報発信・啓発活動を行うNPO。サイト内に児童虐待にまつわる基礎知識や対応策、シンポジウム・イベント情報などが掲載されている。 -
NPO法人 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)
https://www.minnanetto.jp/
精神疾患や障害を持つ当事者・家族を支援する団体の連合会。家族間の問題や、地域でのサポート体制づくりに関する情報が得られる。当事者や家族が交流する自助グループについての案内も。 -
メンタルヘルスの情報サイト「こころのスキルアップ講座」
https://www.mhlw.go.jp/isekaimonoka/
(厚生労働省・地方自治体・民間が協力している)心のケアを学ぶためのオンライン情報サイト。ストレスマネジメントやコミュニケーションのコツなど、子育て中の親にも参考になる記事が多い。
9. 学術書・専門書(参考)
-
『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』
アメリカ精神医学会 (American Psychiatric Association) が公表する診断基準書の翻訳版。パーソナリティ障害を含む各種精神疾患の臨床的特徴が詳細に記載されている。- 出版社:医学書院(翻訳版が出版されている場合)
-
『人格障害―現代的理解と治療指針』
複数の専門家が執筆し、パーソナリティ障害の理論や治療法を包括的に解説している専門書。- 出版社:金剛出版など(類似タイトル・関連書籍あり)
-
『境界性パーソナリティ障害―家族と本人への援助ガイド』
境界性パーソナリティ障害をはじめとした親子関係問題について、家族向けの具体的な支援ガイドがまとめられている。- 出版社:金剛出版など(翻訳書含む)
まとめ
ここにまとめた参考文献・参考資料一覧は、親子関係の問題や人格障害、育児支援などに関連して参考になる公的機関・学会・NPO団体・専門書の一例です。インターネット上の情報は玉石混交ですが、こうした公式・専門性の高い機関が提供する情報は信頼性が高く、最新の知見を得やすいというメリットがあります。困ったときや、さらに深く学びたいときは、ぜひこれらのサイトや書籍を活用してみてください。
心理士/ユング心理学者/心理カウンセラー/統合失調症研究/夢分析研究 /
◆日本ユング心理学研究所会員
◆日本カウンセリング学会会員
◆日本応用心理学研究所ゼミナール会員
◆中部カウンセラースクールジャスティス総合教育センター修了
心の問題に寄り添う心理学を学ぶなら「心理カウンセリング浦」。心理学の専門家がわかりやすく解説します。自分を知り、心を整えるためのヒントを豊富に紹介。人生を変える新たな気づきと未来への一歩をお届けします。毎日のヒントが、きっと見つかります。
【ご挨拶】
愛知県名古屋市中川区の古民家にカウンセリングルームを作りました。
心理カウンセリングのセラピーを通して、心の援助を約40年続けてまいりました。
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