パートナー(夫婦、恋人)と別れるか関係を続けるか、意思決定の具体的な6ステップ
人格障害のパートナー(恋人・夫婦)と別れるか関係を続けるべきか…どうしたらいいのか考えるための6つのステップ
パートナー(夫婦、恋人)が人格障害(パーソナリティ障害)の可能性を抱えている――そう気づいたとき、多くの方が頭を悩ませるのは「この関係を続けるべきなのか、それとも離れるべきなのか」という重大な選択です。二人で暮らしていく中で、不安定なコミュニケーションや衝突が絶えない状況が続けば続くほど、どうしても疲弊してしまうものです。しかし、どれほど苦しくても「愛情がある」「ここで見捨てたら相手が崩れてしまうのでは」「子どものことを考えると簡単に別れられない」と、さまざまな思いが交錯し、踏ん切りがつかない方も多いでしょう。
本ページでは、そんな「関係を続けるか、離れるか」を判断するときに役立つ具体的なプロセスについて解説します。ここで紹介するステップはあくまでも一般的な指針であり、正解がひとつに定まるわけではありません。それでも、あなた自身が後悔の少ない道を選びやすくなるためには、情報を整理し、客観的に状況を評価する視点がどうしても必要です。あなたが実際に体験してきた人間関係の悩みや苦しみをここで一度、整理してみませんか?具体的な例や心理学的な視点を交えつつ、意思決定のポイントを探っていきましょう。
「関係を続ける」か「離れる」かを考える意味
なぜ意思決定プロセスが必要なのか
パートナー(夫婦、恋人)との関係に深刻な問題があるとき、特に相手が人格障害(パーソナリティ障害)の特徴を強く示している場合、毎日が緊張や不安との戦いになりがちです。例えば、境界性パーソナリティ障害の場合、激しい感情の起伏や見捨てられ不安から、攻撃的・依存的な言動が繰り返し起こることがあります。一方で自己愛性パーソナリティ障害のパートナーなら、「常に自分を褒め称えてほしい」「批判されると激怒する」という強い自己中心的な要求が見られるかもしれません。
こうした困難な状態が続くと、あなた自身が「もう限界だ」と感じたり、「でも愛しているからこそ助けたい」「子どもがいるから逃げられない」と思ったり、さまざまな感情に翻弄されます。意思決定プロセスを明確化することで、あなたは次のようなメリットを得られます。
- 冷静に現状を評価できる: 感情に振り回されるだけでなく、客観的に問題点やリスクを見つめることができる。
- 将来を見据えた準備ができる: 関係を続ける場合でも、離れる場合でも、具体的に必要な行動やサポートを把握しやすくなる。
- 自分の気持ちを整理し、自分なりの納得感を得やすい: たとえ苦しい選択を迫られても、「自分がどうしたいか」を見失わずにいられる。
次に、意思決定の具体的な流れをいくつかのステップに分けて解説します。
一つずつ、今のあなたの状況に合わせて読み進めてください。
【ステップ1】情報と状況の整理
(1) 問題の具体的な把握
パートナー(夫婦、恋人)との人間関係での意思決定を行うにあたって、まず最初に必要なのは「今どのような問題やトラブルが起きているのか」を整理することです。感情に追われていると、頭の中で「あれもこれもつらい」となりがちですが、いったん紙やスマホのメモなどに具体的な事象を書き出してみると、状況が客観的に見えやすくなります。
境界性パーソナリティ障害を疑うパートナーとの事例
- 週に3回以上は激しい口論になる。彼が「もう死んでやる」などと言って私を責める。
- LINEや電話での連絡が過剰で、少し返事が遅れると「浮気しているのか」「俺を見捨てるのか」と攻撃的になる。
- 夜中でも「今すぐ会いに来い」と要求されるなど、仕事や生活に支障をきたしている。
自己愛性パーソナリティ障害を疑うパートナーとの事例
- 「お前は役立たず」「馬鹿じゃないのか」と侮辱的な言葉を浴びせられることが多い。
- パートナーが自分の自慢話を延々と続け、少しでも反論すると激怒。家の空気が常に張り詰めている。
- 金銭的にも「もっと豪華なものを買え」と要求され、家計が苦しくなってきている。
このように、できるだけ具体的に現状を把握することで、「いまどこに問題が集中しているのか」が明確になります。次に、これらの問題がどれくらい深刻か、あなたや家族にどのような悪影響が及んでいるのかを評価していきましょう。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
(2) 感情と身体の状態を確認する
問題を挙げた上で、あなた自身の心身がどれほど疲弊しているかも重要な指標です。不眠や頭痛、胃痛、摂食障害などが出ていないか、あるいは抑うつ的になっていないかを確認してみてください。専門的には「バーンアウト(燃え尽き症候群)」や「共依存」のリスクを抱えている可能性もあります。あまりにも限界に近い場合は、いったん安全を確保し休養を優先する必要があるでしょう。
【ステップ2】将来への選択肢を洗い出す
(1) 大まかな道筋は「関係を維持する」か「離れる」か
人格障害(パーソナリティ障害)を抱えるパートナーとの関係を考えるとき、最終的には「関係を続ける」か「離れる」かの二択に収れんしがちですが、実際にはその間に多様なグラデーションがあります。たとえば、「別居や距離を置きながらサポートする」「期間を決めて相手に治療を促す」「法的に保護を受けながら離婚を進める」など、多角的なアプローチが考えられます。
選択肢を考える際に大事なのは、「今の状況を少しでも改善できる可能性があるか」「あなた自身がそれを支えきれる余力があるか」という点です。
(2) 「相手が変わる可能性」に注目しすぎない
パートナーが人格障害(パーソナリティ障害)を抱えている場合、専門家による治療や本人の自覚と努力があれば、長期間にわたる治療プロセスの中で症状が改善していくケースもあります。しかし、相手が治療を拒んでいたり、病識(自分が問題を抱えているという認識)がなかったりする場合は、短期間で劇的な改善が見られる望みは薄いのが現実です。
この記事を読んでいる読者の中には「いつかきっと変わってくれる」と長年待ち続けて、結果的に心身を壊してしまった方もいるかもしれません。相手の可能性を信じることは大切ですが、「あなたがどれほど努力しても、相手が本気で治療や改善に取り組まなければ変化は起きにくい」という事実も受け止める必要があります。
【ステップ3】具体的なリスク評価
(1) 暴力や重大なトラブルの有無をチェック
相手が反社会性パーソナリティ障害の疑いを抱えている、もしくは境界性のパートナーが激しい暴力や自傷を繰り返すなど、生命や身体の安全が脅かされる可能性がある場合は、まずはあなた自身の安全を最優先しましょう。たとえ愛情があっても、暴力や脅迫が日常化しているなら、一時的にでも避難や別居をすることが必要な場合があります。
また、金銭トラブルやギャンブル依存、薬物問題などが絡む場合も、早急に法的・社会的な対策をとらないと取り返しのつかない事態を招くかもしれません。たとえば弁護士への相談や警察への通報、DVシェルターの利用など、プロのサポートを活用しながら安全と財産を守る手段を確保しましょう。
(2) 周囲へのサポート依頼の可能性
暴力や重い依存などの深刻なケースでなくても、相手の状態が原因であなたが限界を感じているのであれば、周囲の助けを得ることを検討してください。家族や友人、地域のサポート機関、心理カウンセラーなど、協力してくれる可能性のある人や組織をリストアップし、相談してみましょう。「相談なんて恥ずかしい」「自分たちの問題は自分たちで解決するべき」と思うかもしれませんが、外部の視点が入るだけでも状況を客観的に見る手助けになります。
【ステップ4】「関係を続ける」選択をする場合
(1) 続けるために必要な条件
相手が人格障害(パーソナリティ障害)であっても、「改善する可能性を信じ、関係を続けたい」と思う方も多いでしょう。実際、専門家の支援や長期的な治療プロセスを通じて、少しずつコミュニケーションが落ち着いてくる例も存在します。ただし、そのためには以下のような条件を意識することが重要です。
●相手本人が少なくともある程度、問題を自覚し改善意欲を持っている
治療や心理カウンセリング、あるいは対人関係の訓練(境界性のケースなら認知行動療法プログラムなど)を受ける意欲が相手にない場合、周囲がどれだけ頑張っても効果は限定的です。
●あなた自身のサポート体制が整っている
一人でパートナーの世話をし続けるのは限界が来ます。家族や友人、専門家などの手助けを得られる状況を作ることが不可欠です。
●一定の境界線(バウンダリー)を引ける
相手の問題をすべて抱え込むのではなく、「そこは相手本人が向き合うべき部分」「ここまでは私が助けられる範囲」と線引きをすることが、あなたを守る手段になります。
(2) 長期戦を覚悟する
どのタイプの人格障害であっても、治療や改善には年単位の時間がかかることがほとんどです。相手の思考パターンや対人関係のクセは、幼少期から築かれている場合が多く、一朝一夕で変わるわけではありません。浮き沈みがあり、「ようやく落ち着いてきた」と思ったら、またトラブルが起きるなど、長いスパンでの波を経験することも多いです。
だからこそ、あなた自身がいつでも緊急避難できる手段や休息できる環境を用意しておくことが大切です。疲れ果てる前に自分を守る「セーフティネット」があることで、長期的に関係を維持するうえでも余裕が生まれます。
【ステップ5】「離れる」選択をする場合
(1) 離れることは「相手を見捨てる」ことではない
暴力や深刻な不安定状態が続き、「もうこれ以上は無理だ」と判断したとき、離れる(別れる・離婚する)選択は決して悪いことではありません。特に日本の文化的背景では「結婚したら最後まで責任を負うべき」「見捨てるなんて冷たい」という固定観念が根強いですが、あなた自身の安全や心身の健康を守る権利は絶対にあります。
また、回避性パーソナリティ障害などで「自分なんてダメだ」と依存してくるパートナーから離れる場合も、必ずしも「完全に絶縁」という形をとらなくてもよいかもしれません。たとえば別居したうえで必要最低限の連絡を保ち、相手が専門家の助けを受けられるよう誘導するなど、段階的に距離を調整する方法もあります。離れる=見捨てるとは限らず、「今の形態では共倒れになるから、関係性を変える」と考えることもできるのです。
(2) 法的・安全面の手続きとサポート
相手が反社会性パーソナリティ障害の傾向を持ち、暴力や金銭トラブルが続いている場合は、法的な手続きが必要になるケースが多いです。離婚や財産分与、子どもの親権問題など、弁護士や法テラスに相談しながら進めるのが安心です。DVシェルターや警察の保護命令制度など、行政のサポートを利用できる場合もあります。
たとえば、長年にわたりパートナーからモラルハラスメントを受けていたEさん(女性)は、周囲に相談できずに限界を超えてしまいました。しかし、地元のDV相談窓口に電話したことで状況が大きく変わり、一時的に安全な場所へ避難しながら法的手続きを進められました。Eさんは「もっと早く行動すればよかった」と振り返りますが、追い詰められているときには決断が難しいのも現実です。だからこそ、早い段階で公的サポートを含めて情報収集しておくと後悔を減らせる可能性があります。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
【ステップ6】決断後の気持ちの整理と自己肯定
(1) 「これでよかったのか」と揺れる心
関係を続けるか、離れるか、どちらにせよあなたが決断を下したあと、ほっとする気持ちとともに「本当にこれでよかったのか」という迷いや後悔が湧き上がることは珍しくありません。特に、長い間パートナーを支えようとしていた場合、「自分が見捨ててしまったのでは」「もっと努力できたんじゃないか」といった葛藤は起こりやすいです。また、関係を続ける道を選んだ人は「これから先もずっと苦労が絶えないのでは」と不安を感じるかもしれません。
大切なのは、あなたがその時点でできる限りの情報と自分の気持ちを踏まえて下した決断なら、それは「ベストな選択」であるということです。未来のことは誰にも分かりませんし、決断自体がゴールでもありません。お互いの状況が変化すれば、新たに選択肢を見直すこともできます。まずは「いま、この瞬間の最善」を認めてあげることが自己肯定につながります。自分を責めすぎないことが大切です。
(2) 自分の人生を再構築するために
もし離れる選択をした場合は、あなたの生活そのものを新たに組み立て直す必要があるでしょう。住まいや仕事、家族との関係など、多くの変化に直面するかもしれません。一方で、関係を続けると決めた場合も、「境界線を保ちながら自分の人生を充実させる工夫をし続ける」という努力が欠かせません。いずれにせよ、あなた自身が自分の人生を大切にする姿勢を持ち、「パートナーといる・いない」にかかわらず自分らしく生きることを目指すことが重要です。
自己愛性のパートナーとの離婚を選んだFさん(男性)は、最初は「こんな形で別れて本当にいいのか」と罪悪感に苛まれました。しかし、離婚後は友人や趣味のコミュニティなどを通じて少しずつ自己肯定感を回復し、やがて「自分が健康的な関係を築けるようになるには、この決断が必要だった」と実感できたと言います。また、境界性のパートナーとの同居を続ける道を選んだGさん(女性)は、「自分一人で抱えず、定期的にカウンセリングを受けながら彼を見守る」というスタンスを取り、以前のように共倒れになる一歩手前で踏みとどまれるようになりました。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
【まとめ】あなたの選択を尊重し、前を向くために
パートナー(夫婦、恋人)が人格障害の可能性を抱えている場合、関係を続けるか離れるかの決断は非常に悩ましい問題です。相手への愛情や罪悪感、あるいは子どもの存在、社会的なプレッシャーなど、さまざまな要因が複雑に絡み合います。にもかかわらず、時には早急な判断を迫られることもあるでしょう。
以下のポイントを改めて整理してみてください。
✔︎情報を整理し、現状を客観的に見つめる
具体的なトラブルや自分の心身状態をリストアップし、どれほど深刻かを把握する。
✔︎将来の選択肢を洗い出す
関係を続けるにしても離れるにしても、その間にさまざまな段階や方法が存在する。
✔︎リスク評価を行う
暴力や金銭トラブルの有無、相手の改善意欲などを見極め、安全や法的問題を念頭に置く。
✔︎「続ける」場合
長期的な治療やサポートを受けることを前提に、あなたが限界を超えないような境界線を設ける。
✔︎「離れる」場合
離れるのは相手を見捨てることではない。自分の安全や人生を守るための正当な行動として、法的・社会的サポートを活用することも視野に入れる。
✔︎決断後の気持ちの整理
選んだ道に対して迷いや後悔を感じることがあっても、いまのあなたができる最善の選択であることを自分に許してあげる。
いずれの道を選んでも、容易ではない日々が続くかもしれません。しかし、大事なのはあなた自身が「自分の人生をどう生きたいか」を見失わないことです。パートナーを支えるにせよ、新たな道を歩むにせよ、あなたが疲弊しきってしまっては本末転倒。専門家の助けや周囲の支えを頼りながら、少しずつでも前に進んでいけるよう、情報を活用してみてください。
このページを読んで、「まだ決められない」と感じても大丈夫です。迷いながらも少しずつ情報を集め、状況を整理し、必要に応じて専門家に相談する。その積み重ねが、後悔の少ない意思決定につながるはずです。あなたがあなたらしく生きられる未来を目指し、どうか自分の声に耳を傾けてみてください。あなたには自分の幸せを選ぶ権利があります。どんな結論に至っても、あなたが自分の人生を尊重し、自分を大切にすることが何よりも大切です。応援しています。
「もしかして、パートナーは人格障害かも?」その疑問で苦しんでいませんか。
恋人や夫婦関係の中で、思いがけない衝突や極端な感情のやり取りが絶えず、「なぜこんなに話が通じないのだろう……」「私のせいなのかもしれない……」と一人で抱え込んでしまっている方は多いのではないでしょうか。
特に、境界性・自己愛性・反社会性・回避性など、さまざまなタイプの人格障害が疑われるとき、相手をどう支えればいいのか、あるいは関係を続けるべきかどうかと迷い、疲れ果ててしまうことも珍しくありません。
しかし、あなたのその“悩み”や“疲れ”は決してあなただけの問題ではありません。
専門家や周囲のサポートを上手に活用しながら、相手の行動や心理を正しく理解し、必要な境界線を保つことで、少しずつ自分の心を取り戻すことは可能です。
このページでは、パートナーが人格障害(パーソナリティ障害)を抱えているかもしれないと感じたときに、
- どんな特徴があるのか
- どう接すればよいのか
- もし限界を感じたら、どんな選択肢や支援先があるのか
などを、心理学初心者の方にもわかりやすくまとめています。
「愛しているのに、どうしてこんなにつらいの?」
「この関係から抜け出すにはどうしたらいいの?」
そんな思いで苦しむ方に寄り添い、少しでも気持ちが軽くなるきっかけになれば幸いです。
あなた一人で抱え込まず、自分を大切にしながら、相手との関わり方を見つめ直してみませんか。
ぜひ最後まで読み進めて、今のあなたに必要なヒントを見つけてください。あなたの心が少しでも穏やかになり、選択の幅が広がるよう、心を込めて情報をお届けします。
👉 「パートナー(夫婦・恋人)が人格障害のときの対応策」を読む
人格障害の問題別・状況別ガイド
職場や家庭、恋人関係など、日常のさまざまな場面で生じる衝突やコミュニケーションの行き違い。「もしかして、自分(または相手)が人格障害かもしれない…」と感じたとき、その不安や疑問を抱えたまま一人で悩んでいませんか?
人格障害(パーソナリティ障害)は、単なる「性格の問題」ではなく、本人や周囲の人々に深刻な影響を与える可能性があります。しかし、正しく理解し、適切な対策をとることで、関係性や日常生活は大きく改善できるのです。
このガイドでは、心理学初心者でもわかりやすいように、人格障害が引き起こす問題を「職場」「家庭」「パートナー関係」「子育て」「口癖」「思考パターン」など状況別に解説。さらに、セルフチェックや具体的なコミュニケーション術、専門家による治療やサポート情報まで網羅しています。自分や身近な人の悩みを少しでも軽くするために、まずは正しい知識を一緒に学んでみましょう。
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参考文献・参考資料URLまとめ
本ページ、「パートナー(夫婦・恋人)が人格障害のときの対応策」に関連する参考文献・参考資料として、主に日本国内外で情報を得られるサイトや支援先のURLをまとめました。パートナーの行動や症状、具体的な対処法の学びに役立つだけでなく、カウンセリングや治療機関探しのきっかけにもなる情報が多く含まれています。必要に応じて、ご自身の状況に合わせてご活用ください。
1. 日本国内の公的機関・支援機関
厚生労働省
-
こころの健康情報・相談窓口(厚生労働省)
こころの健康やメンタルヘルスに関する基礎情報、全国の相談窓口や医療機関検索に関するページ。 -
精神疾患等政策情報
精神疾患への施策や関連資料へのリンク。人格障害を含む心の問題について、施策や支援策の概要が確認できる。
自治体の保健所・保健センター
- 各地の保健所・保健センターは、地域のメンタルヘルス相談に対応している場合があります。
- 具体的な窓口一覧は、都道府県・市区町村の公式サイトで「精神保健福祉センター」「こころの相談」「保健所」などのキーワードで検索。
法テラス(日本司法支援センター)
- 法テラス公式サイト
離婚や金銭トラブルなど法的トラブルを抱えている際に、無料相談や弁護士・司法書士の紹介などの支援を受けられる。パートナーシップの破綻やDV被害などに関する相談も可能。
DV・デートDV・配偶者暴力相談関連
-
内閣府:DV相談ナビ
暴力・虐待(DV)に悩んでいる場合の相談先や支援策をまとめている。 -
DV相談プラス
電話・メール・SNSでDVやデートDVに関する相談ができる窓口。秘密は厳守される。
2. 海外の情報(日本語で閲覧できるもの含む)
NIMH(アメリカ国立精神衛生研究所)
- NIMH: Personality Disorders(英語)
人格障害(パーソナリティ障害)全般についての基礎情報が得られる。英語だが、信頼できる専門的な情報源。
WHO(世界保健機関)
- WHO: Mental health(英語)
心の健康全般に関する情報。パーソナリティ障害の解説は英語中心だが、世界的な視点での対策やガイドラインを把握できる。
3. 医療・カウンセリング関連団体
公益社団法人 日本精神神経学会
- 日本精神神経学会 公式サイト
精神疾患に関するさまざまな情報や学術資料を公開している。専門家向けの内容も多いが、治療の基本方針に関する文献が探しやすい。
一般社団法人 日本臨床心理士会 / 公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会
-
日本臨床心理士会
カウンセリングや心理療法に関する情報や、全国の臨床心理士の検索システムなどがある。 -
日本臨床心理士資格認定協会
公認心理師や臨床心理士など、専門資格を持つカウンセラーを検索する際に役立つ。
4. NPO・支援団体など
境界性パーソナリティ障害関連
- 【国内で特化した大規模NPOは少ないですが、境界性パーソナリティ障害(BPD)支援の情報を扱う団体・ネットワーク】
- 「BPD家族会」や「当事者会」を名乗る団体が地域ごとに存在する場合があるため、「境界性パーソナリティ障害 当事者会」「BPD 家族会」などのキーワードで検索してみてください。
自助グループ・オンラインコミュニティ
- うつ病や依存症など他の精神疾患メインの自助グループでも、パーソナリティ障害を含むメンタルヘルスの悩みに対応している場合がある。オンライン上のSNSや掲示板などで情報交換が行われていることも多い。
5. 関連書籍情報(入門〜解説書)
※以下の書籍は一例です。実際にはより新しい版や多様な視点の本がありますので、書店や図書館、オンラインストアで「人格障害」「パーソナリティ障害」「境界性」「自己愛性」「反社会性」などのキーワードで検索してみてください。
- 『境界性パーソナリティ障害――正しい理解と治療のために』
(編著:高橋三郎ほか)医学書院 - 『自己愛性パーソナリティ障害――その病理と治療』
(著:坂野雄二)金剛出版 - 『BPD(境界性パーソナリティ障害)のすべてがわかる本』
(著:ジョー・アン・マリンズ 他、翻訳本)など - 『人格障害の時代――現代におけるパーソナリティ障害の理解』
(編著:岡野憲一郎 他)金剛出版
6. DV・家族問題などの総合相談サイト
-
全国女性シェルターネット
民間のシェルターやDV被害者の保護施設、情報を提供するネットワーク。 -
全国子ども家庭支援センター協議会
子どもへの悪影響が心配な場合、家庭問題や虐待相談に応じる施設・支援先が見つかることもある。
7. おわりに
上記のURLや情報はあくまで参考例です。実際にアクセスしてみると、「思ったより情報が古い」「自分の地域では対象外」と感じることもあるかもしれません。とはいえ、こうした公的機関や専門家団体、支援団体の公式サイトを入り口にして、さらに詳しい情報や地域密着型の相談先を見つける手がかりにしていただければと思います。
パートナーが人格障害の可能性を抱えている場合は、どのような支援が受けられるのか、どの治療法が考えられるのか、そしてあなた自身がどう振る舞えばよいのか――不安や疑問が尽きないことでしょう。まずはこのページで紹介したサイトや文献を足がかりに、専門家や各種相談窓口を探してみてください。情報を集め、自分なりに理解を深めることで、少しずつ前に進む意欲や心の余裕を取り戻していただけることを願っています。応援しています。
心理士/ユング心理学者/心理カウンセラー/統合失調症研究/夢分析研究 /
◆日本ユング心理学研究所会員
◆日本カウンセリング学会会員
◆日本応用心理学研究所ゼミナール会員
◆中部カウンセラースクールジャスティス総合教育センター修了
心の問題に寄り添う心理学を学ぶなら「心理カウンセリング浦」。心理学の専門家がわかりやすく解説します。自分を知り、心を整えるためのヒントを豊富に紹介。人生を変える新たな気づきと未来への一歩をお届けします。毎日のヒントが、きっと見つかります。
【ご挨拶】
愛知県名古屋市中川区の古民家にカウンセリングルームを作りました。
心理カウンセリングのセラピーを通して、心の援助を約40年続けてまいりました。
こころの悩み、心のケアが必要な方は、心理カウンセリング浦にお越しください。
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