人格障害を持つパートナー(夫婦・恋人)と向き合うために、あなたができること
パートナー(夫婦・恋人)がパーソナリティ障害を抱えていたときに、あなたができること
パートナーが人格障害(パーソナリティ障害)を抱えていると感じたとき、多くの方はまず「何が起きているのかわからない」「この先、どう対処すればいいのか」という戸惑いや混乱に直面します。最愛の相手であっても、思いもよらない言葉や行動に驚き、傷つき、さらには「自分に原因があるのではないか」と自責の念にかられることも少なくありません。そうした状況が続けば続くほど、精神的な疲労感やストレス、そして人間関係そのものへの不信感が大きくなり、「本当にこのままで大丈夫なのか……」という不安が常につきまといます。
こうした不安や混乱を抱えていらっしゃる方は、決して少なくありません。人格障害とひと口に言っても、境界性パーソナリティ障害・自己愛性パーソナリティ障害・反社会性パーソナリティ障害・回避性パーソナリティ障害など、さまざまなタイプが存在し、その特性は多岐にわたります。しかし、いずれの場合でも、恋人や配偶者など親密な関係性の中でこそ顕在化しやすい特徴的な行動や思考パターンが表れやすいという点は共通しています。たとえば、
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境界性パーソナリティ障害 のパートナーであれば、激しい感情の揺れや「見捨てられること」への強い恐れから、突然あなたを理不尽に責め立てるかと思えば、次の瞬間には過度な依存を示してくるかもしれません。そうした過激な反応に「どう対応すればいいのか…」と混乱し、さらに相手の要求通りに動いても、なぜかまったく満たされないと感じることがあるでしょう。
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自己愛性パーソナリティ障害 のパートナーの場合、「自分が常に正しい」「周囲から認められるのは当然」という極端な思い込みを持つことが多いため、ちょっとした指摘やあなたの意見に対して過剰に攻撃的になったり、相手の話に耳を傾けず一方的な批判を繰り返したりする場合があります。結果として「自分の努力や思いやりはまったく評価されない」「なぜこんなにも自分は蔑ろにされてしまうのだろう」と感じやすくなり、自己肯定感を大きく損なうことにつながりがちです。
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反社会性パーソナリティ障害 のパートナーと暮らす方は、嘘をつかれたり無責任な行動をとられたりすることが日常的に起きるかもしれません。それは小さな約束を守らないというような些細なことから、大きな金銭問題やトラブルに発展することもあります。普通のコミュニケーションや注意がまるで通じず、「なぜ何度も同じことを繰り返すのか」と苛立ち、疲れ果ててしまうこともしばしばです。
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回避性パーソナリティ障害 のパートナーであれば、過度な不安と自己否定が強く、外部の刺激に対して過剰に恐怖を抱くがゆえに、常に他人からの批判を恐れて人間関係や日常生活に支障が出る場合があります。周囲からすると「もっと自信を持って」「大丈夫だから」「やってみたらいいのに」と励ますつもりでも、相手が深く傷ついたり、逃げ出したりしてしまうこともあるでしょう。パートナーとして支えたい気持ちがあっても、何をどのようにサポートすればいいのかわからず、無力感を抱えてしまう人も多いのです。
パーソナリティ障害は人間関係のトラブルや悩みがつきもの
このように、パーソナリティ障害を抱える方と親密な関係を築こうとするとき、さまざまな困難が生じやすいのは事実です。もちろんすべての方にあてはまるわけではなく、一口に「人格障害」と言っても個人差は大きいものの、共通してみられる傾向としては、「一貫性のない対人関係」「相手を振り回すように見える言動」「極端な自己主張または極端な自己否定」などが挙げられます。そして、その矛先となりやすいのが、最も近しい存在であるパートナーや家族なのです。
しかし、日常的に接するあなたの立場からすれば、ただ「相手が悪い」と決めつけるだけでなく、「もしかしたら自分にも問題があるのでは」「ここまで自分が疲弊するのは何が原因なんだろう」という思考が自然と生まれてきます。また、相手を愛しているからこそ「なんとかしてあげたい」「関係を修復したい」という切実な想いを抱いている方も多いでしょう。
あるいは、一緒に暮らすことで子どもがいる場合など、「離れる」ことが簡単に選択できない状況もあるはずです。すると、問題解決の糸口が見えないまま、孤独に悩みを抱え込み、気がつけばあなた自身が心身のバランスを崩してしまう――そんな悪循環に陥りやすいのが、人格障害を持つパートナーと向き合ううえで最も大きなリスクの一つです。
パートナー(夫婦・恋人)がパーソナリティ障害だったときにはあなた自身のセルフケアも大切
一方で、正しい知識と適切なサポートを得ることで、パートナーとの関係性を改善したり、少なくとも自分自身が過度に傷つかないような距離感を保てたりする可能性は十分にあります。たとえば、相手の思考パターンや行動特性を理解することで、「相手の攻撃的な言動は、自分を否定したいからではなく、見捨てられたくないという強い不安の裏返しなのかもしれない」といった洞察が生まれることもあるでしょう。そうした理解があるだけで、あなた自身の感情の振れ幅は大きく減少するかもしれません。また、そのうえで「どこまでが相手の課題で、どこからが自分の課題なのか」をしっかりと見極め、境界線(バウンダリー)を保ちながら関わる方法を身につけることが大切です。
「パートナー(恋人・夫婦関係)が人格障害のときの対応策」では、まずは「パートナーが人格障害を持っていると感じたときに起こりやすい困難や混乱」を整理し、次に「では具体的にどのように対処していけばよいのか」という指針を示すことを目的としています。約40年間に渡り心理学やカウンセリングの現場で培われた知識や、実際にパーソナリティ障害を抱える人々やそのご家族が経験してきた事例を踏まえ、できるだけわかりやすく整理していきます。そのうえで、「この関係を続けるのか、それとも離れるのか」といった切実な選択を迫られたときに大切な視点や、あなた自身の心を守るセルフケアのポイントなどについても解説していきます。
パートナー(恋人・夫婦関係)が人格障害のときの対応策を学ぶことで得られるメリット
「パートナー(恋人・夫婦関係)が人格障害のときの対応策」を読むことで得られるメリットとしては、大きく以下のようなものが考えられます。
✔︎パートナーの行動や心理を理解し、客観的に見つめるヒントを得られる。
感情の波に巻き込まれている最中は、物事を冷静に判断するのがとても難しい状態です。そこでまずは、「人格障害とは何か」「パーソナリティ障害の人が抱えがちな思考や行動パターンはどのようなものか」を知ることで、相手の反応の背景にある心理的要因や特徴を理解しやすくなります。相手の言動が「単なるわがまま」ではなく、心の仕組みに基づく一定のパターンに沿っていると気づくだけで、あなた自身が抱えている混乱や苦しみを少しでも整理しやすくなるでしょう。
✔︎「相手が変わるかどうか」だけに固執せず、自分の気持ちや限界を大切にする視点が得られる。
パートナーの人格障害を何とかして治そう、変えようと躍起になってしまうと、かえってあなた自身が限界を超えて疲弊してしまうことが多々あります。もちろん専門家の支援や相手の自己理解が進むことで、長い時間をかけて変化や改善が見られる可能性は十分にありますが、まずは「自分の安全や心の健康を守る」ことを優先する必要があります。そのためには、相手の要求にいつも応じるのではなく、適度な距離感を保ち、対応できない部分は専門家や周囲の協力を仰ぐといった方法が不可欠です。
✔︎周囲や専門家に相談するときのポイントがわかる。
「こういう話は恥ずかしくて誰にも言えない」「友人に話しても理解されない」など、非常に孤立しやすいのがパーソナリティ障害を持つパートナーとの関係で起こりがちな現象です。しかし、一人で抱え込むと視野がどんどん狭くなり、客観的な状況判断が難しくなります。カウンセリングや精神科、あるいは行政やNPOなどの相談窓口を上手に活用することで、あなた自身が適切なサポートを受けることはもちろん、相手との関わり方についても新たな視点を得られるでしょう。
✔︎関係を続けるかどうか迷ったときの判断材料と具体的ステップを知ることができる。
パートナーの症状や状態、そしてあなた自身の状況によっては、「関係を維持しながら支え合う」ことだけが必ずしも最善策ではない場合もあります。すでに暴力や重大なトラブルがある場合や、子どもへの影響が無視できない場合など、離れざるを得ない選択肢を検討することも避けて通れません。そのような場合に、「どのような手続きを踏むべきか」「安全に別れるにはどうすればいいか」「離婚後にどのような支援を受けられるか」といった具体的な情報を事前に知っておくことが、後悔の少ない決断につながるでしょう。
✔︎あなた自身のセルフケアを実践するためのヒントを得られる。
パートナーを支えたい、関係を続けたいと強く思う方ほど、無意識に「自分はがまんすればいい」と考えてしまいがちです。しかし、あなたの心と身体が疲弊しきった状態では、相手を支えるどころか、あなた自身の日常生活すらまともに維持できなくなる危険があります。心のケアやストレスマネジメント、適切な休息やリラクゼーション法、第三者からのサポートを受け取る方法など、いざというときに使える具体的なアプローチを知っておくことは非常に大切です。
この記事を読んでくださっている方の中には、「こんなにも自分ばかりが苦しい思いをしているのに、周囲には理解されない」「相手の言動を否定するのは悪いことのように感じる」「今の状態から抜け出すには一体どうすればいいのか」と深く悩んでいる方が少なくないと思います。特に、日々の生活の中で怒鳴り合いになったり、精神的・身体的な暴力があったり、仕事や社会生活に影響が出たりして、すでに大きなダメージを受けている方もいるかもしれません。一方で、そんな相手であっても一緒にいるときには優しさや魅力を感じ、「本当は優しい人だから、自分が我慢すればきっといつか変わってくれる」と期待を捨てきれないジレンマを抱えている方も多いでしょう。
人格障害をもつパートナー(恋人・夫婦関係)との人間関係の悩みを整理して解決策を探る
このように、人格障害を持つパートナーとの生活には、他の人間関係とはまた違った複雑さとつらさが伴います。しかし、それを「どうせ治らない」「もう何もできない」と諦めてしまうのは、早計かもしれません。人格障害(パーソナリティ障害)は、本人が自覚し、専門的な治療や支援を受けながら長期的な取り組みを続けることで、症状が緩和したり、より適応的な対人関係を築けるようになったりする可能性があります。もっとも、周囲の人間がいくら努力しても「本人に治す気がない」「変わろうとしない」場合はやはり難しさもつきまといます。だからこそ、「あなたがどうしたいのか」「あなたがどの程度まで関わっていけるのか」「どこまでサポートするのか」というラインを慎重に見定める必要があるのです。
そこで、この記事では、まずは人格障害(パーソナリティ障害)の心理学の基礎知識に立ち返りながら、パートナーが「人格障害なのでは」と感じたときに注意しておきたいポイントを整理します。そして、具体的なコミュニケーション法や、境界線の引き方、専門家に相談する際の手順などを段階的に紹介していきます。特に、パーソナリティ障害を理解するときに欠かせない「認知・対人関係・感情・衝動性」といったキーワードを噛み砕き、日常生活の中でどのように表れてくるのかを具体的な例を交えながら解説していきます。さらに、タイプごとの特性(境界性、自己愛性、反社会性、回避性など)に応じた対応策を考えながら、「自分はどこまで頑張れるのか」「相手に何を期待することが現実的なのか」といった判断材料を提供します。
また、パートナーが人格障害を抱えているかもしれないと気づいたとき、「自分にも責任があるのではないか」「私が至らないから相手がこんな風になってしまったのではないか」と深く悩む方もいます。もちろん、夫婦や恋人同士の関係は常に相互作用ですから、相手の問題行動をますます助長してしまうような関わり方を無自覚にしている場合もあり得ます。しかし、それは必ずしも「あなたが悪いから相手が人格障害になった」という因果関係を示すわけではありません。パーソナリティ障害の背景には、生育環境や遺伝的要因、その他さまざまな要素が複雑に絡み合っていますから、パートナーの状態がすべてあなたの責任になるわけではないのです。この点をしっかりと理解しておかないと、過剰に自分を責め続けてしまい、結果としてあなた自身の自己評価が下がり、うつ状態や自律神経の乱れなどの不調を引き起こしやすくなります。
人格障害をもつパートナー(恋人・夫婦関係)との人間関係のトラブルと悩みへの具体的な対処方法
この文章を読んでいる最中にも、「本当にそんなことが自分にできるのだろうか」「専門家に相談したら相手は怒り出すかもしれない」「自分だけでは手に負えないと感じているのに、どこに助けを求めればいいのかわからない」といった複雑な思いが渦巻いている方もいることでしょう。あるいは、すでに何度も専門家のドアをたたいたものの、「相手が通院を拒む」「カウンセリングを嫌がる」「薬なんて絶対飲まないと言われた」といった苦い経験をしているかもしれません。それでも、あなた自身の心や身体の健康を守り、パートナーとの関係に対して最善のアプローチを考えるためには、状況に応じた柔軟な選択肢を知っておくことが不可欠です。状況によっては、あなた一人だけでもカウンセリングを受けたり、支援団体に相談したりすることが大きな一歩になるでしょう。
人間関係のトラブル、とりわけ夫婦や恋人同士の問題は、その複雑さから「自分たちだけでは解決が難しい」という側面があります。まして相手が人格障害(パーソナリティ障害)の可能性を抱えている場合、健全なコミュニケーションや問題解決プロセスに欠かせない要素が抜け落ちていたり、ゆがんでいたりすることも多々あります。そうしたとき、あなたがどうすればいいのかを一つひとつ学びながら実践していくことで、たとえすぐに相手との関係が劇的に変わらなくても、少なくとも「自分が限界を超える前に何ができるのか」「どの段階でプロの手を借りるべきか」といった重要な指針が得られるはずです。
パーソナリティ障害のパートナー(夫婦・恋人)をサポートできる方法があることを知り、自分を大切にする
また、「人格障害」と聞くと、どうしても「一生治らない」「厄介なもの」「性格の問題」といったネガティブなイメージだけを抱きがちです。しかし、そのような先入観によってパートナーを単に否定し続けるだけでは、お互いが苦しくなるばかりです。逆に、相手が自分なりに変わろうと努力を始めた場合に、その努力の方向性を上手くサポートしていくことができれば、長い時間をかけてではあっても、お互いにとって以前より良い関係を築ける可能性もあります。もちろん、そのためには専門家の支援が必須になる場合が多く、「すぐに解決できる」という単純な話ではありませんが、少なくとも「もう何もできない」と思い込むのは早計です。
まずは、「パートナー(恋人・夫婦)が人格障害のときの対応策」を通して「なぜこういう状況になりやすいのか」「人格障害とは何なのか」をしっかりと理解し、あなた自身がどのような行動を取ることができるのかを見極めていきましょう。「自分の限界はどこにあるのか」「パートナーがどういう形ならサポートを受け入れてくれるのか」「実際にサポートを受け入れない場合はどう対処すればいいのか」「関係を維持することが難しいと感じたとき、どうすればいいのか」――そうした問いに一つひとつ向き合い、整理していくことが、今後の人生をより良い方向へと導く鍵になります。
そして、もう一つ大事なことは、「あなたが自分を大切にする」ことを忘れないでほしいという点です。パートナーに寄り添いたいという優しさや使命感から、すべてのエネルギーを相手に注ぎ込んでしまうと、あなた自身が身動きが取れなくなり、気づいたときには心身の健康を大きく損なっているということにもなりかねません。まずはあなたが心身ともに安全で安心できる土台を作り、その上でパートナーとの関係に向き合うことが重要です。そのためには時には「休む」「離れる」「誰かに相談する」といった対処が必要になるかもしれませんし、あるいは「もうこれ以上は無理だ」と限界を感じたときに離れる選択をすることも、決して悪いことではないのです。
ここまで読んでくださって、すでに心が少しでも軽くなった方もいるかもしれませんし、「いや、やっぱり私の状況は普通じゃない」とさらに落ち込んだ方もいるかもしれません。ですが、どんなケースであっても、まずは「あなた一人だけがすべて背負わなくてもいい」という視点を持っていただきたいのです。人格障害(パーソナリティ障害)を持つパートナーとの関係性がこじれているとき、最もつらいのは「孤独感」と「絶望感」です。だからこそ、この記事をはじめ、さまざまな情報や支援を積極的に活用してほしいと思います。本記事の先では、より具体的な対応策やコミュニケーションの工夫、専門機関への相談方法などを紹介していきますので、「自分には関係ない」と最初から思わず、「まずは知ることから始めてみよう」という気持ちで読み進めていただければ幸いです。
あなたの悩みや苦しみは、決してあなただけのものではありません。もちろん、それが簡単に解決するわけではありませんが、情報を得て、心の整理をし、必要であれば専門家の助けを受けながら、少しずつ出口へと近づいていくことは可能です。どうか本記事を通じて、あなたの人生や選択にとって役立つヒントを得られるよう願っています。そしてなによりも、あなた自身の心と身体を大切にするきっかけにしていただければと思います。次の記事以降では、さらに踏み込んだ具体的な内容をお伝えしていきますので、ぜひ続けて読み進めてみてください。応援しています。
👉 「パートナー(恋人・夫婦)が人格障害のときの対応策」を読む
「もしかして、パートナーは人格障害かも?」その疑問で苦しんでいませんか。
恋人や夫婦関係の中で、思いがけない衝突や極端な感情のやり取りが絶えず、「なぜこんなに話が通じないのだろう……」「私のせいなのかもしれない……」と一人で抱え込んでしまっている方は多いのではないでしょうか。
特に、境界性・自己愛性・反社会性・回避性など、さまざまなタイプの人格障害が疑われるとき、相手をどう支えればいいのか、あるいは関係を続けるべきかどうかと迷い、疲れ果ててしまうことも珍しくありません。
しかし、あなたのその“悩み”や“疲れ”は決してあなただけの問題ではありません。
専門家や周囲のサポートを上手に活用しながら、相手の行動や心理を正しく理解し、必要な境界線を保つことで、少しずつ自分の心を取り戻すことは可能です。
このページでは、パートナーが人格障害(パーソナリティ障害)を抱えているかもしれないと感じたときに、
- どんな特徴があるのか
- どう接すればよいのか
- もし限界を感じたら、どんな選択肢や支援先があるのか
などを、心理学初心者の方にもわかりやすくまとめています。
「愛しているのに、どうしてこんなにつらいの?」
「この関係から抜け出すにはどうしたらいいの?」
そんな思いで苦しむ方に寄り添い、少しでも気持ちが軽くなるきっかけになれば幸いです。
あなた一人で抱え込まず、自分を大切にしながら、相手との関わり方を見つめ直してみませんか。
ぜひ最後まで読み進めて、今のあなたに必要なヒントを見つけてください。あなたの心が少しでも穏やかになり、選択の幅が広がるよう、心を込めて情報をお届けします。
👉 「パートナー(夫婦・恋人)が人格障害のときの対応策」を読む
人格障害の問題別・状況別ガイド
職場や家庭、恋人関係など、日常のさまざまな場面で生じる衝突やコミュニケーションの行き違い。「もしかして、自分(または相手)が人格障害かもしれない…」と感じたとき、その不安や疑問を抱えたまま一人で悩んでいませんか?
人格障害(パーソナリティ障害)は、単なる「性格の問題」ではなく、本人や周囲の人々に深刻な影響を与える可能性があります。しかし、正しく理解し、適切な対策をとることで、関係性や日常生活は大きく改善できるのです。
このガイドでは、心理学初心者でもわかりやすいように、人格障害が引き起こす問題を「職場」「家庭」「パートナー関係」「子育て」「口癖」「思考パターン」など状況別に解説。さらに、セルフチェックや具体的なコミュニケーション術、専門家による治療やサポート情報まで網羅しています。自分や身近な人の悩みを少しでも軽くするために、まずは正しい知識を一緒に学んでみましょう。
①さらに深く学びたい方へ『人格障害の口癖と特徴』シリーズ全10巻
ここまで読んで、「具体的にはどんな“口癖”や“考え方”が見られるの?」「実際の言動から、より深く理解したい!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、「人格障害の口癖と特徴シリーズ」全10巻 です。
境界性や自己愛性、回避性など、さまざまな人格障害について、それぞれの言葉・態度・思考パターンを具体例とともにわかりやすく解説。専門用語が苦手な方でも読みやすい構成になっているので、心理学初心者の方にもぴったりです。
人間関係をスムーズにするヒントや、自分の中にある「こう思ってしまう理由」が見えてくるかもしれません。“どこかで聞いたことのある口癖”や“誰かに当てはまりそうな特徴” を知ることで、コミュニケーションやセルフケアの選択肢が広がるはず。
↓ 下記のページをチェックして、「人格障害の口癖と特徴」シリーズ全10巻を一覧でご覧ください↓
人格障害(パーソナリティ障害)の口癖と特徴を学べる10冊【心理学の本】
②さらに深く学びたい方へ『人格障害の治療法』シリーズ全10巻
「最近、誰とも深く関わりたくない気持ちが強くなってきた…」
仕事や学校、友人関係で少しずつ距離を感じ始めたあなた。もしかすると、その背後にはパーソナリティ障害という見えない壁が存在しているかもしれません。
例えば、常に完璧を求めて自分を追い込んだり、人との関わりを避けて孤立しがちになったり…。これらの行動の裏には、深い心理的な理由が隠れていることが多いのです。
「人格障害の治療法」シリーズは、こうした複雑な心の問題を症状の理解から具体的な回復方法まで、丁寧に解説する全10巻の心理学書です。
- 「なぜ自分は完璧主義に陥ってしまうのか?」
- 「人との距離を置くことで得られる安心感とは?」
- 「どのようにして自己肯定感を取り戻すのか?」
各巻では、特定のパーソナリティ障害に焦点を当て、その言葉・態度・思考パターンを具体的な事例とともにわかりやすく紹介しています。初心者でも理解しやすいように専門用語を噛み砕き、実生活に役立つ実践的なアドバイスも満載です。
「自分だけがこんなに苦しんでいるのかもしれない…」と感じている方や、「大切な人が抱える悩みをどうサポートすればいいのか?」と迷っている方にとって、このシリーズは心の支えとなることでしょう。
Kindle版だからこそ、いつでもどこでも手軽に読み進められます。通勤時間やちょっとした休憩時間に、心のメカニズムを理解し、回復への一歩を踏み出してみませんか?
人格障害の治療法シリーズを通じて、「理解すること」が持つ力を実感し、より健やかな人間関係と自己成長を目指しましょう。
↓ 全10巻の詳細はこちらからご覧いただけます↓
人格障害の治療法:パーソナリティ障害の症状と回復方法が学べる10冊【心理学の本】
参考文献・参考資料URLまとめ
本ページ、「パートナー(夫婦・恋人)が人格障害のときの対応策」に関連する参考文献・参考資料として、主に日本国内外で情報を得られるサイトや支援先のURLをまとめました。パートナーの行動や症状、具体的な対処法の学びに役立つだけでなく、カウンセリングや治療機関探しのきっかけにもなる情報が多く含まれています。必要に応じて、ご自身の状況に合わせてご活用ください。
1. 日本国内の公的機関・支援機関
厚生労働省
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こころの健康情報・相談窓口(厚生労働省)
こころの健康やメンタルヘルスに関する基礎情報、全国の相談窓口や医療機関検索に関するページ。 -
精神疾患等政策情報
精神疾患への施策や関連資料へのリンク。人格障害を含む心の問題について、施策や支援策の概要が確認できる。
自治体の保健所・保健センター
- 各地の保健所・保健センターは、地域のメンタルヘルス相談に対応している場合があります。
- 具体的な窓口一覧は、都道府県・市区町村の公式サイトで「精神保健福祉センター」「こころの相談」「保健所」などのキーワードで検索。
法テラス(日本司法支援センター)
- 法テラス公式サイト
離婚や金銭トラブルなど法的トラブルを抱えている際に、無料相談や弁護士・司法書士の紹介などの支援を受けられる。パートナーシップの破綻やDV被害などに関する相談も可能。
DV・デートDV・配偶者暴力相談関連
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内閣府:DV相談ナビ
暴力・虐待(DV)に悩んでいる場合の相談先や支援策をまとめている。 -
DV相談プラス
電話・メール・SNSでDVやデートDVに関する相談ができる窓口。秘密は厳守される。
2. 海外の情報(日本語で閲覧できるもの含む)
NIMH(アメリカ国立精神衛生研究所)
- NIMH: Personality Disorders(英語)
人格障害(パーソナリティ障害)全般についての基礎情報が得られる。英語だが、信頼できる専門的な情報源。
WHO(世界保健機関)
- WHO: Mental health(英語)
心の健康全般に関する情報。パーソナリティ障害の解説は英語中心だが、世界的な視点での対策やガイドラインを把握できる。
3. 医療・カウンセリング関連団体
公益社団法人 日本精神神経学会
- 日本精神神経学会 公式サイト
精神疾患に関するさまざまな情報や学術資料を公開している。専門家向けの内容も多いが、治療の基本方針に関する文献が探しやすい。
一般社団法人 日本臨床心理士会 / 公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会
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日本臨床心理士会
カウンセリングや心理療法に関する情報や、全国の臨床心理士の検索システムなどがある。 -
日本臨床心理士資格認定協会
公認心理師や臨床心理士など、専門資格を持つカウンセラーを検索する際に役立つ。
4. NPO・支援団体など
境界性パーソナリティ障害関連
- 【国内で特化した大規模NPOは少ないですが、境界性パーソナリティ障害(BPD)支援の情報を扱う団体・ネットワーク】
- 「BPD家族会」や「当事者会」を名乗る団体が地域ごとに存在する場合があるため、「境界性パーソナリティ障害 当事者会」「BPD 家族会」などのキーワードで検索してみてください。
自助グループ・オンラインコミュニティ
- うつ病や依存症など他の精神疾患メインの自助グループでも、パーソナリティ障害を含むメンタルヘルスの悩みに対応している場合がある。オンライン上のSNSや掲示板などで情報交換が行われていることも多い。
5. 関連書籍情報(入門〜解説書)
※以下の書籍は一例です。実際にはより新しい版や多様な視点の本がありますので、書店や図書館、オンラインストアで「人格障害」「パーソナリティ障害」「境界性」「自己愛性」「反社会性」などのキーワードで検索してみてください。
- 『境界性パーソナリティ障害――正しい理解と治療のために』
(編著:高橋三郎ほか)医学書院 - 『自己愛性パーソナリティ障害――その病理と治療』
(著:坂野雄二)金剛出版 - 『BPD(境界性パーソナリティ障害)のすべてがわかる本』
(著:ジョー・アン・マリンズ 他、翻訳本)など - 『人格障害の時代――現代におけるパーソナリティ障害の理解』
(編著:岡野憲一郎 他)金剛出版
6. DV・家族問題などの総合相談サイト
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全国女性シェルターネット
民間のシェルターやDV被害者の保護施設、情報を提供するネットワーク。 -
全国子ども家庭支援センター協議会
子どもへの悪影響が心配な場合、家庭問題や虐待相談に応じる施設・支援先が見つかることもある。
7. おわりに
上記のURLや情報はあくまで参考例です。実際にアクセスしてみると、「思ったより情報が古い」「自分の地域では対象外」と感じることもあるかもしれません。とはいえ、こうした公的機関や専門家団体、支援団体の公式サイトを入り口にして、さらに詳しい情報や地域密着型の相談先を見つける手がかりにしていただければと思います。
パートナーが人格障害の可能性を抱えている場合は、どのような支援が受けられるのか、どの治療法が考えられるのか、そしてあなた自身がどう振る舞えばよいのか――不安や疑問が尽きないことでしょう。まずはこのページで紹介したサイトや文献を足がかりに、専門家や各種相談窓口を探してみてください。情報を集め、自分なりに理解を深めることで、少しずつ前に進む意欲や心の余裕を取り戻していただけることを願っています。応援しています。
心理士/ユング心理学者/心理カウンセラー/統合失調症研究/夢分析研究 /
◆日本ユング心理学研究所会員
◆日本カウンセリング学会会員
◆日本応用心理学研究所ゼミナール会員
◆中部カウンセラースクールジャスティス総合教育センター修了
心の問題に寄り添う心理学を学ぶなら「心理カウンセリング浦」。心理学の専門家がわかりやすく解説します。自分を知り、心を整えるためのヒントを豊富に紹介。人生を変える新たな気づきと未来への一歩をお届けします。毎日のヒントが、きっと見つかります。
【ご挨拶】
愛知県名古屋市中川区の古民家にカウンセリングルームを作りました。
心理カウンセリングのセラピーを通して、心の援助を約40年続けてまいりました。
こころの悩み、心のケアが必要な方は、心理カウンセリング浦にお越しください。
あなたと一緒に心の問題にとりくみます。
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予約受付:平日 10:00〜20:00 ☎︎052-361-3919
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