職場トラブルを減らす!知っておきたい人格障害(パーソナリティ障害)の種類と特徴
代表的な人格障害の種類と特徴:まずは知ることから
職場で「何かが噛み合わない」「あの人の言動が理解しづらい」と感じたことはありませんか? 上司や同僚、部下とのコミュニケーションがうまくいかず、仕事のモチベーションまでも落ちてしまう——そんなとき、決してあなたが弱いわけでも、誰か一人が悪いわけでもない場合があります。実は、相手の“性格のクセ”だと思っていたものが、パーソナリティ障害(人格障害)の特性から来ている可能性もあるのです。
「障害」という言葉を耳にすると、身構えてしまう方もいるかもしれません。けれども、もし背景にパーソナリティ障害の特性があるのだとしたら、私たちが適切に知り、対策をとることで、長引くトラブルや不必要なストレスを減らせるかもしれません。単なる性格の相性だと割り切れずに苦しんでいる方は、まずは一緒に「代表的な人格障害の種類と特徴」を理解してみませんか?
ここでは、なぜこの人は職場でこんな行動をするのかという視点から、パーソナリティ障害のさまざまなタイプを簡単に整理し、「もしかしたら…」と感じたときに役立つヒントをお伝えします。正しい知識を身につければ、自分を必要以上に責めずに済むだけでなく、問題の本質を捉えて冷静な対策を立てられるようになるはずです。
まずは、代表的な人格障害を大まかに3つのクラスター(グループ)に分け、その特徴や職場で起こりがちなエピソードを紹介していきます。専門用語はなるべくかみ砕きながら説明しますので、どうか肩の力を抜いて読み進めてみてください。
焦らずに「まずは知ること」から、一緒に始めてみましょう。
※実際の診断や詳しい対応については、精神科医や臨床心理士などの専門家の判断が必要です。少し長文になりますが、ぜひじっくり読み進めていただき、正しい理解を深めるきっかけにしていただければ幸いです。
※本記事で紹介している事例は、いずれもプライバシーを最優先に考慮し、個人が特定されないように配慮したうえで掲載しています。具体的には、当事者の同意を得たうえで、一部の属性や背景を変更したり、複数のケースを参考にして再構成したりすることで、個人や企業を特定できないように工夫しています。読者の皆さまが安心して事例に触れられるよう、守秘義務とプライバシー保護を徹底して取り組んでおりますので、安心してお読みいただければ幸いです。
はじめに:人格障害を理解する意義
私たちは誰しも「性格のクセ」を持っています。普段は「ちょっと神経質かも」「あの人は少し自己中心的だな」と感じる程度のものでも、それ自体が大きな問題になるとは限りません。しかし、特定のパターンがあまりにも強く、長期的に人間関係や仕事のパフォーマンスに大きな支障をきたす場合、それはパーソナリティ障害(人格障害)と呼ばれ、医学的・臨床的なサポートが必要となる可能性があります。
職場では、業務そのもののストレスだけではなく、「あの上司はどうしてあんなに執拗に叱るのか」「あの同僚の言動には、いつも振り回されてばかり…」という、人間関係の悩みが深刻になりがちです。もしこれらの背景にパーソナリティ障害が関係しているとしたら、私たちは相手を一方的に非難するだけでなく、「この人はどういう考え方や感情パターンを持っているのか」を理解し、適切な距離や対処法を身につけることで、トラブルを減らす可能性があります。
ここでは、代表的なパーソナリティ障害を大まかに3つのクラスター(グループ)に分け、主な特徴をわかりやすく紹介していきます。これはDSM-5(精神疾患の国際的な診断マニュアルの一つ)などで用いられている分類法のひとつですが、実際は症状が複数の障害にまたがるケースも多いため、あくまで「特徴を理解するための一助」と考えてください。
クラスターA:奇異・風変わりとされるグループ
👉 【パーソナリティ障害】クラスターAの詳しい解説はこちら
妄想性パーソナリティ障害(Paranoid Personality Disorder)
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主な特徴
- 極端な猜疑心(さいぎしん)や不信感を抱きやすい
- 「相手が自分を陥れようとしているのでは?」と疑う
- 些細な言動から悪意を読み取り、大きく反応する
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職場での表れやすい例
- 同僚や上司の何気ない指示を「自分を排除しようとしている」と受け取ってしまい、必要以上に警戒する
- ちょっとしたミスを「わざとやっている」と思い込み、攻撃的に問い詰める
- 社内の会議でも被害的な発言が多く、チームの雰囲気を悪くしてしまう
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あなたへのメッセージ
妄想性パーソナリティ障害を持つ方は、過去のつらい体験や人間不信が根底にあることが少なくありません。職場で「なぜそこまで疑うの?」と戸惑う場面があれば、ただ否定するだけではなく、丁寧に説明や情報共有をすることで、相手の不安を少しでも和らげる手がかりになるかもしれません。
👉 妄想性パーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
スキゾイドパーソナリティ障害(シゾイドパーソナリティ障害:Schizoid Personality Disorder)
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主な特徴
- 他人に対する興味が乏しく、人間関係自体を必要としない傾向
- 感情表現が少なく、周囲からは「クール」あるいは「淡白」と思われる
- 一人で活動することを好み、集団行動に馴染みにくい
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職場での表れやすい例
- チームで取り組む仕事でも、常に一人で黙々と作業し、必要なコミュニケーションを最低限しか取らない
- 飲み会や社内イベントなどを極端に避けるため、他のメンバーからは「冷たい人」と見られる
- 昇進や昇給に特別な関心がなく、モチベーションが見えにくい
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あなたへのメッセージ
スキゾイドパーソナリティ障害の方は、他者との深い関わりを求めないため、「職場の一員としてもっと積極的になってほしい」という周囲の期待を満たしにくい部分があります。一方で、静かに仕事をこなせる環境や明確な役割分担があれば、問題が起こらない場合も。彼らを「チームプレーヤーに引き込みたい」と過度に強要するのは逆効果になることがあります。
👉 スキゾイドパーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
スキゾタイパルパーソナリティ障害(統合失調症型パーソナリティ障害:Schizotypal Personality Disorder)
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主な特徴
- 奇妙な信念や思考様式を持っている(例:オカルトや超常現象への強い執着)
- 他人との関わりに不安を感じやすく、友人関係が狭い
- 直感や第六感を信じすぎるなど、論理性に欠ける判断をすることも
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職場での表れやすい例
- プロジェクトの方向性を決める際に、「占い」で決めようと提案し、周囲を戸惑わせる
- 何気ない雑談で、突飛なアイデアや発想を語りすぎて周囲から敬遠される
- 新人研修でも妙な一人言や独特のジェスチャーが目立ち、周囲がどう接したらいいか困惑する
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あなたへのメッセージ
このタイプの方は、周囲が理解しにくい思考回路を持っていますが、一方で独創的なアイデアを持つこともあります。「変わっている」「扱いにくい」と早期に見捨てるのではなく、仕事上の役割やタスクをうまく調整することで、個性を活かせる場面もあるかもしれません。
👉 スキゾパイタルパーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
クラスターB:情緒的・衝動的とされるグループ
👉 【パーソナリティ障害】クラスターBの詳しい解説はこちら
境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder)
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主な特徴
- 感情の起伏が激しく、人間関係でも「理想化」と「失望(こき下ろし)」を極端に繰り返す
- 見捨てられ不安が強く、自分が嫌われるかもしれないと感じると一気に不安定になる
- 衝動的な行動(大きな買い物や過度なアルコール摂取など)に走りやすい
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職場での表れやすい例
- 上司から一度ほめられると「この人は最高の上司!」と心酔するが、少し叱責されると「もうダメ、あの人は私を否定している」と絶望的になる
- 同僚とのコミュニケーションでちょっとした誤解があると、自責や他責が極端になり、職場の雰囲気が悪化する
- プロジェクトの進行中、気分の浮き沈みによってモチベーションやパフォーマンスが大きく変動する
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あなたへのメッセージ
境界性パーソナリティ障害の方は、「見捨てられ不安」に突き動かされていることが多いです。職場であっても、周囲の人間関係から微妙なサインを読み取ろうと過敏になる場合があります。そのため、適度な距離感を保ちながらも、コミュニケーションを断ち切らないことが重要です。何かトラブルが起きた際には、一度冷静になり、お互いに話を整理しながら進める場づくりが大切です。
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自己愛性パーソナリティ障害(Narcissistic Personality Disorder)
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主な特徴
- 自分が特別であるという意識が強く、他者からの称賛を強く求める
- 共感が乏しく、他人の気持ちや功績に対して軽視的・利用的な態度をとる
- 批判に弱く、少しでも非難されると強く反発する
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職場での表れやすい例
- 会議で常に自分の意見を押し通そうとし、他のメンバーの意見を取り合わない
- プロジェクトが成功すると「すべて自分のおかげだ」とアピールし、失敗すると他人に責任を押し付ける
- 部下や同僚が優秀だった場合、認めるどころか対抗心から冷遇したり、無視したりする
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あなたへのメッセージ
自己愛性パーソナリティ障害の方は、表面的にはとても自信に満ち溢れているように見えますが、内面では傷つきやすく脆い自己評価を抱えていることが多いです。過度な称賛を求める行動や、反対意見への過剰な拒否反応は、その不安の裏返しともいえます。職場で関わるときは、過剰な持ち上げや否定を避け、事実ベースで冷静に話を進める姿勢が比較的有効です。
👉 自己愛性パーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
演技性パーソナリティ障害(Histrionic Personality Disorder)
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主な特徴
- 人の注意を引くために演技的・芝居がかった言動をしやすい
- 情動的・表現が大げさで、周囲を振り回すこともある
- 親密な関係を持ちやすいが、その関係も浅薄で長続きしにくい
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職場での表れやすい例
- 一般的な報告会なのに、あたかも舞台俳優のような大袈裟なプレゼンをして、話の内容が伝わらない
- 他人の注目を集めるために、職場の噂話を率先して広めたり、異性と過度にフレンドリーな接触を持ったりする
- 些細な不調や失敗でも大げさに嘆き、周りを心配させたり動揺させたりする
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あなたへのメッセージ
演技性パーソナリティ障害の方は、多くの場合「注目してほしい」「肯定してほしい」という欲求が強く、それを満たすためにドラマチックな振る舞いをすることがあります。周囲としては「大げさすぎる」と感じてしまうことがあるかもしれませんが、まずは冷静に事実関係を確認することが大事です。感情的に巻き込まれると、余計に混乱が増す可能性があります。
👉 演技性パーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
反社会性パーソナリティ障害(Antisocial Personality Disorder)
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主な特徴
- 他者の権利や感情を軽視し、ルールや社会規範を平然と破る
- 嘘や詐欺的な行為を行いやすく、罪悪感や良心の呵責が希薄
- 衝動的で攻撃的な行動を取りがち
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職場での表れやすい例
- 他人の成果や研究データなどを盗用して、自分の業績とする
- 会社の金銭を着服、あるいは不正な経費処理を行うなど、リスクの高い行為を平気で行う
- 困ったときだけ嘘の被害者ぶりを訴え、周囲を操作しようとする
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あなたへのメッセージ
反社会性パーソナリティ障害は、職場環境において特にトラブルを引き起こしやすいタイプです。周囲が関わり方を工夫する以前に、法的・規範的な問題が発生することもあるため、早めに人事部や専門家の協力を得る必要があるケースも珍しくありません。無理に個人で解決しようとすると巻き込まれるリスクが高いので、注意が必要です。
👉 反社会性パーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
クラスターC:不安や恐れを主とするグループ
👉 【パーソナリティ障害】クラスターCの詳しい解説はこちら
回避性パーソナリティ障害(Avoidant Personality Disorder)
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主な特徴
- 拒絶や批判を極度に恐れ、人との関わりを避けがち
- 自己評価が低く、「自分なんてどうせ…」と卑屈になりやすい
- 批判されるリスクを避けるため、挑戦や人前での発表を極端に控える
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職場での表れやすい例
- 会議で意見を求められても「すみません…」と萎縮し、まったく発言しない
- 単独での仕事を希望するあまり、チームでの共同作業に必要な連絡を怠り、結果的に業務が滞る
- 評価面談などで適正なアピールができず、本来の能力が正しく評価されない
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あなたへのメッセージ
回避性パーソナリティ障害の方は、他人からの評価(特に否定的な評価)に対して強い恐怖を感じています。周囲がただ「もっと頑張れ」「自信を持て」と言うだけでは逆効果になることもあります。安心して意見を言えるような場づくりや、負担を小さく区切ったタスク設定など、段階的にサポートする工夫が必要です。
👉 回避性パーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
依存性パーソナリティ障害(Dependent Personality Disorder)
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主な特徴
- 他者に世話をしてもらいたい欲求が強く、自分で意思決定することを避ける
- 捨てられたり、見放されたりすることへの極度の恐れ
- 自分の意見より、常に他人に合わせてしまい、自発性が乏しい
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職場での表れやすい例
- 大事な業務においても「自分で判断できないので、指示をもらわないと…」と先へ進めない
- 些細なことも上司やリーダーに相談し、周囲の時間や労力を過度に奪う
- 仕事において必要なスキルを身につける努力をせず、同僚にすべて頼りきりになる
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あなたへのメッセージ
依存性パーソナリティ障害の方は、基本的に「自分ひとりでは何もできない」という恐怖に支配されていることが多いです。周囲としては「もう少し自立してほしい」と願う一方で、無理に突き放すと不安が爆発する場合も。段階的な教育・訓練や、安心できる相談窓口の整備が必要になることがあります。
👉 依存性パーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
強迫性パーソナリティ障害(Obsessive-Compulsive Personality Disorder)
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主な特徴
- 完璧主義で、些細なミスも許せないほどのこだわりを持つ
- 規則や手順に執着し、柔軟な対応が難しい
- 作業に時間がかかり、周囲にも同等の完璧さを求めてしまう
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職場での表れやすい例
- ドキュメントのレイアウトやファイル名の付け方など細部にこだわり、締め切りに間に合わなくなる
- チームでの作業で「手順通りにやらないと気が済まない」と周囲を厳しく指導し、トラブルが発生する
- 上司からの急な変更指示にストレスを感じ、「なぜ最初に決まっていた手順を変えるのか」と納得できない
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あなたへのメッセージ
強迫性パーソナリティ障害の方は、完璧さと秩序を重視するあまり、自分にも他人にも大きなプレッシャーをかけてしまいます。一方で、細かい作業や品質管理などでは力を発揮する場合もあり、適材適所で能力を活かせる環境を整えると、本人にも周囲にもメリットがあります。周りは必要なところで「そこまで完璧でなくても大丈夫」と伝え、息抜きや柔軟性を促すことがポイントです。
👉 強迫性パーソナリティ障害の特徴に関する詳しい解説はこちら
おわりに:正しい理解が、職場を穏やかにする第一歩
以上、代表的なパーソナリティ障害をクラスターA・B・Cに分けて解説しました。これらはあくまで「典型的な特徴」であり、実際の人間はもっと複雑かつ多面的です。また、「あの人にはこの特徴があるから、必ず人格障害だ」という単純な推論は禁物です。正式な診断は精神科医や臨床心理士などの専門家による評価が不可欠です。
しかし、職場でのトラブルや摩擦の背景に、こうしたパーソナリティ障害の特徴が隠れている可能性を知っておくことは、私たちが自分を責めすぎないためにも有益です。「どうしてこの人はこんなに自分勝手なんだろう」「なぜ毎回、大きなトラブルを巻き起こすのだろう」と苦悩していたのが、実は医学的・心理学的な特性と関連しているとわかるだけでも、状況を客観視しやすくなります。
もちろん、だからといって周囲がすべてを受け入れる必要はありません。むしろ、適切な距離感を取りながら、できる範囲で冷静に対応することが重要です。場合によっては、人事担当や産業医、社内のメンタルヘルス部署などと相談して、本人を必要な専門家につなぐなどの支援体制を整えることも考えられるでしょう。
「この人はもしかしたら何らかのパーソナリティ障害の特徴を持っているかもしれない」という視点を持つだけでも、あなたの心の負担は少し軽くなるはずです。すべてを「自分が悪いからうまくいかないのだ」と抱え込まず、「こういう特徴があって、その人自身も苦しんでいる可能性があるんだ」と一歩引いて見るだけで、対処法が変わるかもしれません。
次のステップとしては、「そうした人とのコミュニケーションをどうすればいいのか」「自分が巻き込まれないためにはどんな工夫が必要か」を学んでいくことです。今後の記事では、職場での具体的な対応策やトラブル回避のヒントについてさらに詳しく掘り下げていきますので、あわせてお読みいただければと思います。
最後に大切なことですが、パーソナリティ障害の方は自分の特性に苦しんでいることも多く、本人の意思や環境次第では治療やカウンセリングなどで改善できる可能性も充分にあります。対策の第一歩は、「知ること」。そのうえで、「相手を変えようとする」のではなく、「自分や周囲がどう行動すればお互いが傷つかずに済むのか」を模索する姿勢が大切です。もし今、職場の人間関係で悩んでいる方がいらっしゃるなら、どうか一人で抱え込まず、専門家や信頼できる同僚・上司を含めたサポート体制を整えてみてください。小さな一歩が、大きな変化のきっかけになるはずです。
関連する論文・参考文献・URLまとめ
下記は、職場における人格障害(パーソナリティ障害)の特性や対人関係の問題について理解を深めるための代表的な文献やオンラインリソースです。記事中の話題に関連した分野(職場のメンタルヘルス、人格障害の概要、対人スキル、ストレスマネジメントなど)からピックアップしました。
1. 学術文献
-
American Psychiatric Association. (2013).
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (5th ed.). Washington, DC: American Psychiatric Association.- 人格障害を含む精神障害の診断基準を示す国際的なマニュアル。各パーソナリティ障害の特徴が整理されている。
-
Linehan, M. M. (1993).
Cognitive-Behavioral Treatment of Borderline Personality Disorder. New York: The Guilford Press.- 境界性パーソナリティ障害に特化した治療法「DBT(弁証法的行動療法)」の確立者による代表的著書。対人関係や感情調整の問題に関する詳しい解説がある。
-
Gunderson, J. G. (2014).
Handbook of Good Psychiatric Management for Borderline Personality Disorder. Arlington, VA: American Psychiatric Association Publishing.- 境界性パーソナリティ障害の管理と治療に関する臨床ガイド。仕事場面への応用や周囲の対応策も一部で示唆されている。
-
Millon, T., & Davis, R. D. (1996).
Disorders of Personality: DSM-IV and Beyond (2nd ed.). New York: John Wiley & Sons.- パーソナリティ障害研究の第一人者テオドア・ミロンによる著書。各人格障害の理論的背景や特徴を詳述。
-
Beck, A. T. (1990).
Cognitive Therapy of Personality Disorders. New York: The Guilford Press.- パーソナリティ障害における認知療法の応用を解説。思考の歪みに着目し、対人トラブルの根本要因を探るヒントが多い。
2. オンラインリソース・機関ウェブサイト
-
国立精神・神経医療研究センター
- https://www.ncnp.go.jp/
- 日本における精神・神経疾患研究の中心的機関。パーソナリティ障害を含むさまざまな精神疾患に関する情報が得られる。
-
厚生労働省:こころの耳(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)
- https://kokoro.mhlw.go.jp/
- 企業や働く個人に向けたメンタルヘルス情報が掲載されている。職場のストレスやハラスメントについての対策・相談先なども紹介。
-
NIMH(アメリカ国立精神衛生研究所)
- https://www.nimh.nih.gov/health/topics/borderline-personality-disorder
- 境界性パーソナリティ障害をはじめ、各種精神疾患の概要や治療法を公的にまとめている。英語リソースだが信頼性が高い。
-
APA(アメリカ心理学会)
- https://www.apa.org/
- 心理学全般の学術情報や最新研究が公開されている。職場のストレスマネジメントや対人スキルに関する記事も充実。
-
Mayo Clinic(メイヨークリニック)
- https://www.mayoclinic.org/
- パーソナリティ障害を含む各種疾患に関する解説、症状や治療法、周囲の対応策などを分かりやすく紹介している。
3. 関連トピックに関する補足
-
職場ハラスメントに関するガイドライン
- 厚生労働省の「職場のパワーハラスメント対策総合サイト」:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972_00001.html- 職場でのパワハラ(パワーハラスメント)定義や対策事例、相談先などがまとまっている。
- 厚生労働省の「職場のパワーハラスメント対策総合サイト」:
-
職場メンタルヘルス全般
- EAP(従業員支援プログラム)導入事例などを通じ、人格障害を含む精神疾患のある社員のサポート体制を構築している企業も増えている。早期発見・早期介入が重要。
心理士/ユング心理学者/心理カウンセラー/統合失調症研究/夢分析研究 /
◆日本ユング心理学研究所会員
◆日本カウンセリング学会会員
◆日本応用心理学研究所ゼミナール会員
◆中部カウンセラースクールジャスティス総合教育センター修了
心の問題に寄り添う心理学を学ぶなら「心理カウンセリング浦」。心理学の専門家がわかりやすく解説します。自分を知り、心を整えるためのヒントを豊富に紹介。人生を変える新たな気づきと未来への一歩をお届けします。毎日のヒントが、きっと見つかります。
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