夢分析 無意識へ至る道 深層心理学
夢分析の手順
1 できるだけ具体的に夢を記述する。
2 夢を個々の要素(単語や句)に分けて、それに伴う感情について聞き、連 想が浮かばない場合には、一般的な象徴としての意味を考える。
3 個々の人物、事物、行動、背景などの意味を組み合わせて、全体の流れを推理し、仮説を立てる。特に感情の表出が重要。
4 その時晩のほかの夢についても同様な手順で考え、全体をシリーズとして総合的に考察する。一週間さらに一ヶ月間と、連続的にみていく。
5 臨床の場合特に注目するのは、治療開始後の初めの夢や反復する夢、不安夢である。
夢作業 夢の目的は願望充足である。(これはフロイト説です)
夢は無意識に存在する願望が、睡眠で抑圧が弱ったために浮上し、前意識に存在する昼間の脳の動き、主に最近の出来事や身体感覚などと合成されて作られる。いわば意識と無意識の合成物である。
表面化する際に、検閲の働きによって歪曲され、顕在夢が合成される。
またこの形成過程を夢作業とよぶ。この夢作業の過程で、二つ以上の表象がひとつに統合される。圧縮、別の表象への置き換え・思考が視覚的なイメージに変形されるために生じる形象性への配慮・目覚めたときの意識の論理で夢全体が調和のとれた形に慣らされ修正される第二次加工などの心理機制が働くことをフロイトは明らかにした。
つづく