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心理カウンセラーが考える関係性喪失について

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私たちの不安の根本に「関係性喪失」ということがあると思う。

ふと気がつくと、自分はまったく何とも誰ともつながらず孤独なのだ。

いうならば、日本的つながりも、欧米的なつながりもなく、まったく孤独なのである。

日本の伝統的生き方によると、人は家族、世間、地域などのなかで、なんとなくつながって生きてきた。

自分を取りまく事物とも関係があった。

これは安心感ということではいいが、「個人の自由」ということからは「しがらみ」として感じられる。

欧米の思想に強い影響を受けて、若者はこのような「しがらみ」を切って自由になろうとした。

切ってしまって、ふと気がつくと、まったくの孤独になっていた、という訳である。

これは、個人主義の背後にあるキリスト教の存在を、まったく不問にするために生じたことであると思える。

これが日本における関係性喪失の流れなのではないかと筆者は考える。

 

筆者 心理カウンセラー 浦